ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

ピンポン。

2010-10-29 | Weblog
朝から冷たい雨がしょぼしょぼと降り続く中……。


脱走なさいましたBooじーちゃ。


テレビを見ていると突然立ち上がり。
「行ってきまぁす!」と玄関へ向かおうとするBooじーちゃ。
最初は律儀に相手をして止めていたおかんさまも堪忍袋の尾が切れたのか。
ほっといてみると。


バス通りまで出て、左右きょろきょろ。


……どうやら、デイサービスの利用日でもないのに、送迎の車を探しているらしい。
そもそもデイサービスの送迎は、認知症状の強い人もいれば身体状況の悪い人もいるので。
利用者の家の玄関からドア・トゥ・ドアが基本らしいんだが。


遠目にこっそり見守っていたおかんさま。
しょぼしょぼと戻ってくる様子を見て。


しらんぷりして玄関をロック。


……何度も嫌がらせのように同じことをされると。その気持ちもわからなくはないが。


そのまま、さてどうするかと様子を伺っていると。


ピンポーン。(←チャイムの音)


…………。


チャイムの使用法がわかる程度には、まだ理解力が残っているらしい。


それでも腹の虫の治まらぬおかんさま。


「どちらさまですか!」


わざと言うと。


「Booじーちゃ。です!入れて下さい!」


家に入れてからも、こんこんと説教が続いたらしいが。
揮発性のお脳味噌には、きっと欠片も残らぬのだろう。





さて。風邪を引くのか引かぬのか。
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コメント (3)
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