ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

尿瓶。

2010-10-17 | Weblog
本日は尾籠なネタにつき、お食事前の方&読みたくない方の撤退をオススメいたします。


ま。タイトルを見れば、そういう方面のネタなのはわかってくれるよね!


読んでいる本を見れば、その人がどんな人かわかるという。
また、書斎はその人の外部にある脳だともいうらしい。
人は、生活環境そのものもひっくるめて個人として構成されているということだろうか。


そういえば。
認知症の人は慣れ親しんだ住環境から引き離すと悪化してしまうという。
新しい記憶だけでなく、脳内にあったはずの記憶が失われる症状が加速するのは。
住環境という、身体の外側にある自分自身も失われてしまうからなのだろうか。


たす。たす。たす。


今夜もいずこから響きます足音やら……。


深夜に尿瓶を持ってうろうろするBooじーちゃ。


ご丁寧に、自室でわずかばかり使った尿瓶をわざわざトイレに持ってくるのは。
目の前にあると、「おしっこが溜まってる」感を錯覚してしまうからなんだろうか。


トイレにやってくると、「おしっこをするもんだ」スイッチ激烈にonなBooじーちゃ。
トイレでも無理矢理しようとし、ナイ一滴を絞り出すものだから勢いなぞなく。
汚れに汚れる足元なぞ、お脳味噌にはないも同然。
ナイナイ尽くしのBooじーちゃ。
手に提げた尿瓶に気づいたところで、またもやエンドレス。
尿瓶は外置する膀胱なのか。





甕にさす藤の花ぶさみじかければ畳の上に届かざりけり
などと正岡子規の短歌で写実ってみる(何)。
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コメント
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