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ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

山田正紀『女囮捜査官③聴覚』幻冬舎文庫

2006年03月03日 | reading
ネタバレ注意。

ネットが明後日には止められてしまうので、今日明日は怒涛の更新を予定しております。
…てかまず荷造りをしろ、俺。

三巻目を読みました。しかし巻が進むごとにどんどんトリッキィになっていきますな。今回は「いないはずの双子の妹」の二重人格に悩まされる志穂というサイコサスペンス要素、非常にトリッキィな誘拐のプロット、ビジネスミステリとしても面白い「胎児名簿」というファクタが絡まりあってなんだかものすごいことになっています。それぞれ面白いアイデアだと思いますが、解決がちょっとな…操りテーマが入ってくるが大分無理線。しかも犯人が最初から怪しい人で、結局そいつが操ってたってオチ。こりゃ遠藤も絶対アレだな…。なんだかこんがらがってしまい、驚きもさしてなく、なんだか残念でした。
あと女性主人公の××を島田荘司『涙流れるままに』以来久々に目撃してしまいびっくり。

作品の評価はC。

女囮捜査官―五感推理シリーズ〈3〉聴覚女囮捜査官―五感推理シリーズ〈3〉聴覚
山田 正紀

幻冬舎 1998-10
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