ネタバレ注意。
chemさんに貸していただきました。重ね重ねどうも。
『ダウン・ツ・ヘヴン』とは打って変わった、と言うかその後に読むとなお一層、パラノイアめいて饒舌な文章が印象的です。ツッコミ所は無数にありますが、あり過ぎて引用とかいちいちできないというのが正直なところ。
物語は基本的に恋愛小説、しかしそう断言するのはだいぶ憚られる。なんて言うのだろう、「迷宮小説」とでも呼ぶのが正しいのではないかな。登場人物がなに考えてるか分からんし、主人公が酒癖が悪くて、その失われた記憶の謎を解いていくような設定が面白かったので。「どきどき」という行動原理をもとに進む主人公の生活が、どうにもファジィでファニィな謎の迷宮として読者に提出される、そんな小説。
正直まったく期待していなかったし、と言うか完全に地雷だと思って読んだのだけれど、意外と楽しむことができました。少なくとも『堕ちていく僕たち』なんかよりは。
表紙いいなあと思ったら鈴木成一でした。案の定かよ。
作品の評価はCプラス。
chemさんに貸していただきました。重ね重ねどうも。
『ダウン・ツ・ヘヴン』とは打って変わった、と言うかその後に読むとなお一層、パラノイアめいて饒舌な文章が印象的です。ツッコミ所は無数にありますが、あり過ぎて引用とかいちいちできないというのが正直なところ。
物語は基本的に恋愛小説、しかしそう断言するのはだいぶ憚られる。なんて言うのだろう、「迷宮小説」とでも呼ぶのが正しいのではないかな。登場人物がなに考えてるか分からんし、主人公が酒癖が悪くて、その失われた記憶の謎を解いていくような設定が面白かったので。「どきどき」という行動原理をもとに進む主人公の生活が、どうにもファジィでファニィな謎の迷宮として読者に提出される、そんな小説。
正直まったく期待していなかったし、と言うか完全に地雷だと思って読んだのだけれど、意外と楽しむことができました。少なくとも『堕ちていく僕たち』なんかよりは。
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