ネタバレ注意。
最近はチョコレート工場が有名です。「奇妙な味」の系譜の代表的作家、ダールの短編集。
賭け、をメインの題材として、それぞれ独特のダール節が楽しめる作品になっていると思います。しかし『王女マメーリア』みたいに、「コレ!」って感興のある作品には出会えなかったようにも。多分最も世評の高い「南から来た男」も、荒木飛呂彦に対する影響を感じさせて面白かったし(《「よし」とするどく言って、「賭けましょう」/「グッド!」》(39p)とか、ダービーですわ)、オチも衝撃あったんだけど。あとは「告別」のエロティシズムとか「クロウドの犬」ラストの絶望的なカタルシスなど、読ませる部分はあるんだけど。
正直訳文の古臭さも影響してるような気がして…《彼女は胸の隆起した魅惑的な女性だった》(104p)は笑った。あと421pあたりの描写がイギリス的な階級意識を感じさせたんだけど、それは偏見かしらね。
作品の評価はCプラス。
最近はチョコレート工場が有名です。「奇妙な味」の系譜の代表的作家、ダールの短編集。
賭け、をメインの題材として、それぞれ独特のダール節が楽しめる作品になっていると思います。しかし『王女マメーリア』みたいに、「コレ!」って感興のある作品には出会えなかったようにも。多分最も世評の高い「南から来た男」も、荒木飛呂彦に対する影響を感じさせて面白かったし(《「よし」とするどく言って、「賭けましょう」/「グッド!」》(39p)とか、ダービーですわ)、オチも衝撃あったんだけど。あとは「告別」のエロティシズムとか「クロウドの犬」ラストの絶望的なカタルシスなど、読ませる部分はあるんだけど。
正直訳文の古臭さも影響してるような気がして…《彼女は胸の隆起した魅惑的な女性だった》(104p)は笑った。あと421pあたりの描写がイギリス的な階級意識を感じさせたんだけど、それは偏見かしらね。
作品の評価はCプラス。
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