アトランタの時僕はサッカーマニアではなかったので、このチームにほとんど思い入れはないのです。それでもなお大きな衝撃を受けて読めるということは、当時からのウルトラな方々はどんな思いでこれを読んだのでしょうか。
選手の強い自我、戦術、マスコミ、協会。そのさまざまな要素に翻弄されて、チームがバラバラになっていく様子が非常にリアルに読める。金子達仁というライターはよく叩かれているのを目にしますが、U-17からの世界経験とか「勝者のメンタリティ」とか、ツボを抑えたキーワード(まあ陳腐かもしれないが)を埋め込みながら、非常にうまい書き方をしていると思います。
チーム自体に思い入れがないので、選手個人に目がいく。
特に消えていった選手に。
路木の「家庭の事情」ってなんだったんだろう、とも思うが、やはり前園だろう。この大会は日本で最高のドリブラーだった男の「終わりのはじまり」だったんだなあと。直接的には後の海外(スペイン)移籍の頓挫が影響しているのかもしれないが、一度切れてしまった後再びトップフォームに戻すのは至難なのでしょうね。で、この本の最大の手落ちは、作者が自覚しているようにやはり前園の肉声がほとんどないこと…こうなったら前園で一冊書くべきなんじゃないかと思います。海外、幾多の国を彷徨って、必死に自分のサッカーを取り戻そうと転がっていた彼の物語が読みたいと思いました。
THA BLUE HERB「SMILE WITH TEARS」を聴きながら。
作品の評価はB。
選手の強い自我、戦術、マスコミ、協会。そのさまざまな要素に翻弄されて、チームがバラバラになっていく様子が非常にリアルに読める。金子達仁というライターはよく叩かれているのを目にしますが、U-17からの世界経験とか「勝者のメンタリティ」とか、ツボを抑えたキーワード(まあ陳腐かもしれないが)を埋め込みながら、非常にうまい書き方をしていると思います。
チーム自体に思い入れがないので、選手個人に目がいく。
特に消えていった選手に。
路木の「家庭の事情」ってなんだったんだろう、とも思うが、やはり前園だろう。この大会は日本で最高のドリブラーだった男の「終わりのはじまり」だったんだなあと。直接的には後の海外(スペイン)移籍の頓挫が影響しているのかもしれないが、一度切れてしまった後再びトップフォームに戻すのは至難なのでしょうね。で、この本の最大の手落ちは、作者が自覚しているようにやはり前園の肉声がほとんどないこと…こうなったら前園で一冊書くべきなんじゃないかと思います。海外、幾多の国を彷徨って、必死に自分のサッカーを取り戻そうと転がっていた彼の物語が読みたいと思いました。
THA BLUE HERB「SMILE WITH TEARS」を聴きながら。
作品の評価はB。
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それよりも城彰二。日本をW杯に導いた男。彼はつまるところ、日本よりもスペインのサッカーがあっていた。バジャドリにそのまま残っていたらと思うと惜しい。
前線にくさびを入れるとき、Jではロングボールで高いパスが来る。あれでは城の良さは生きない。グラウンダーのパスに対する彼のポストプレーは抜群だ。
ただし、自分のポストプレーにご満悦なのか、プレー後ゴール前に入る素振りを見せないのは彼の弱点だ。
金子さんの最も素晴らしいところは、信念を持っているところだ。だから、解説を聞いていても首尾一貫していて、心地よい。
城ですか…カゲ薄かったですね、この本だと。もはや彼のスタイルを覚えていなかったり…マリノスファンだったハズなんだけどなあ。
横浜でカズと2トップですかねえ。よくわかんねえなあのチームも。
ちなみに、その試合、早々に横浜FCのDFが退場して、1トップの城が自ら点を取りに行かねばならない状況だった。結果は、1点とってPKも1つ誘った。
やればできるのに、そういう状況にならないとやる気が出ないのが城。
読ませてもらいました。
先月だったか「vs(バーサス)」に
金子達仁氏が今年引退した前園選手に
インタビューして書かれた「28年目」続編と
銘打った記事が掲載されていたと記憶しています。
海外への移籍がうまくいかず、
モチベーションを失っていく様子が
本人の生の語りで書かれていました。
子分のように慕ってきたヒデが、
自分よりステップアップしていく様子に、
複雑な感情をもって見ていたことも克明に。
「随分、ヒデに会っていない。今ヒデに会いたい」
という彼に、
大人の人間になったなぁと感慨深けに読んでしまいました。
選手生命は人生縮図。
今後の前園の活躍を祈りました。
もしよろしければ、ご一読を。
ちなみに私は出版社のまわしものではありませんよ。
以前マリノス対レッズで、三点差だかひっくり返した試合がありましたよね(記憶はおぼろ)。懐かしい…変わってないと言えばそうなのか。
>nicoさん
はじめまして。コメントありがとうございます。つたない文章で恐縮です。
その記事は僕も読みました。立ち読みでしたが(笑)
。中田英寿との関係のくだりはすごく面白かったですねー。ラストのコメントとかもすごく感動的で、いい記事だったと記憶してます。金子さんだったんですね。
なんかまた読みたくなってきました。書籍化されないですかねー。
実現したら、買うかどうか一応悩むかもしれません。
私は、図書館で読みました。
徘徊老人たちと並んだ座席で涙目でした。(笑)
なんか切ない午後になったのを
思い出しましたよ。
また、遊びに来ますよ。
出たら、一応買うかどうか悩むとは思いますが。。
私は図書館で読んだんです。
老人たちと並んだ座席で涙目になりながら。(笑)
なんだか黄昏た午後になったのを思い出しました。
それではまた。
サッカーに関する記事がどれだけ書けるか分かりませんが、たまに覗いていただけたら嬉しいです。