ネタバレ一応注意。
こちらもお久しぶりの田口ランディ。三部作以来かも知れません…あ、エッセィとか何冊か読んでるか。
近景・遠景に富士山を置いた短編集。富士山はこの作品集のスピリチュアルな感性の象徴ですね。なんかよくテレビや書籍で目にする「スピリチュアル」って単語に失笑することの多い僕は、この作家の小説ってこんなに胡散臭かったっけ、などと思ってしまったのでした。カルト宗教とかゴミ屋敷とか、面白そうなモチーフが取り入れられていただけに残念でした。
唯一感心したのが「青い峰」。ラストはややヌルいですが、コンビニエンスストアの人工的な環境と、それに固執する主人公のエピソードはなかなか面白い社会批評になっているのでは、と。
作品の評価はC。
こちらもお久しぶりの田口ランディ。三部作以来かも知れません…あ、エッセィとか何冊か読んでるか。
近景・遠景に富士山を置いた短編集。富士山はこの作品集のスピリチュアルな感性の象徴ですね。なんかよくテレビや書籍で目にする「スピリチュアル」って単語に失笑することの多い僕は、この作家の小説ってこんなに胡散臭かったっけ、などと思ってしまったのでした。カルト宗教とかゴミ屋敷とか、面白そうなモチーフが取り入れられていただけに残念でした。
唯一感心したのが「青い峰」。ラストはややヌルいですが、コンビニエンスストアの人工的な環境と、それに固執する主人公のエピソードはなかなか面白い社会批評になっているのでは、と。
作品の評価はC。
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