urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

戸梶圭太『CHEAP TRIBE』文春文庫

2006年09月11日 | reading
ネタバレ特になし。

いつも以上。いつも異常。
この作家らしい、パルプ・フィクションと呼ぶことさえ躊躇われる「激安」ストーリー。今回は昭和史をなぞって激安人物大量登場。さらにはプラスしてエログロ五割増しで大量投入。特に一章は読んでて気分悪かった。
『なぎら☆ツイスター』みたいに物語としての面白さがあるわけでもなく、ただただ「安い」。こんなもん読むのは完全に時間の無駄だし、もちろん得るものなどなにもなく、小説としてもまるで無価値。しかし…それがこの作家の無二の価値なんだよなあ。替えは絶対にきかないね。
久しぶりに読んだけど、ますます安くなってて安心しました。てか文春はよく文庫にしたと思う。

作品の評価は名誉のD。絶対読むな。

CHEAP TRIBE―ベイビー、日本の戦後は安かったCHEAP TRIBE―ベイビー、日本の戦後は安かった
戸梶 圭太

文藝春秋 2006-08
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