urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

eastern youth "365-STEP HARDCORE BLUES!"

2006年04月13日 | live
2006.4.12@渋谷クラブクアトロ

社会人のなにが悲しいって自由にライブ行けねーんだよ。

でもイースタンは絶対行くけどね。

ってことで東京での初ライヴ。
渋谷駅でスーツを脱ぎ、イースタンのTシャツにスラックス、会社で履いてた体育館シューズというあり得ない格好でセンター街を走る。擦れ違う彼も彼女も俺を嘲っているように見える。

破顔一笑。

スローモーションの街を抜け、生涯二度目の渋谷クアトロ。
フロアに座って、顔隠して狸寝入り。

姿、無様、耐え難くも絶えざる息吹。

そして、彼らはステージに現れた。

セットリスト
①片道切符の歌
②ひとり道、風の道
③未ダ未ダヨ
④踵鳴る
⑤希望の丘
⑥非力なる者
⑦いずこへ
⑧雨曝しなら濡れるがいいさ
⑨矯正視力〇.六
⑩365歩のブルース
⑪荒野に針路を取れ
en.
⑫DON QUIJOTE
⑬夜明けの歌

半年以上ぶりの、最も愛するバンドのライヴで、書きたいことは数限りなくある。ベースが相変わらず超人的だとか。大ラスで「夜明けの歌」は反則だとか。新曲、特に「365歩のブルース」はライヴが断然かっこいいとか。しかし、彼らのライヴはいつ行っても、結局すごくシンプルな印象をしか残さない。
演奏に唄に、曲間の語りに、ただただ魂が揺さぶられるということ。いつになく真面目に観客への感謝を語り、俺はただまっすぐに唄うと言って頭を下げた吉野の姿に、

《頭の上から風が吹いて/涙代わりの歌を歌って/人々の旅は続く》(「荒野に針路を取れ」)

涙の代わりに歌う歌は、いつだってあなたのそれなのだと、泣きながら俺は思った。

そんでさらに汚れた顔で帰った。