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ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

探偵小説研究会編『2006 本格ミステリ・ベスト10』原書房

2005年12月18日 | reading
ネタバレ特になし。

山形市立図書館というパトロンを失ってからというもの、めっきり新刊に疎くなっています。今回もランクされた三十冊のうち既読は二冊という体たらく(しかもうち一冊は慌てて買いに走ったものだし、もう一冊は帰省時に偶然元パトロン様の所蔵に見つけたものだし)。皆様これからも当ブログに新刊情報は期待しないでくださいませ…一応メインコンテンツはミステリの書評のハズなんだけどなあ…。
で、石持浅海『扉は閉ざされたまま』は二位にランクイン。うーん、正直そこまでの傑作とは思えなかったけどなあ(当該レヴュー参照、評価はBだったはず)。五位の麻耶は書いたばっかりなのでそちらを参照ください。
で、見事トップは傑作の評高い東野圭吾『容疑者Xの献身』。うーん、読みたい。読みたいけどこのテの本読んじゃうと完全に先入観ナシの読書は不可能なのよね…となんらかの叙述トリックの示唆を確認して凹み。厭なら読まないか、さっさと新刊買えって話ですな。

あと俺がこのテの本買うのは作家の近況報告読みたいのが主なんだけど。綾辻のミステリーランドは館シリーズみたいね。法月ともども楽しみですわ。あと斎藤肇とか小森健太朗とか、原稿を止められてるっぽい作家が可哀想(大きなお世話か)。斎藤肇は面白い作家だけどなあ(中学ん時なぜかO石崇くんが愛読してたなあ…貸してもらったっけ)。

いつも投票のコメントで空気読めてない奴をあざ笑うのが趣味だったのですが(石川真介とかね)、このごろはみんな大人しいみたい…『このミス』とかだとまた違うのかな。篠田秀幸がやや孤軍奮闘の気配を見せていますが(実作者としては好きですよ)それも物足りなく…この沈滞ムードはミステリ業界自体の沈滞を反映しているようで少し寂しかったです。

ネット投票の記事が寂しすぎるので、原書房はあの面倒な入力方式を改善するべきだと思います。

4562039728本格ミステリ・ベスト10 (2006)
探偵小説研究会

原書房 2005-12
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