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全国で二十万人にものぼる臨時教員-雇用不安や低賃金、子どもの教育にも影響-

2008-08-14 09:03:42 | 国内教育
子どもの笑顔見たい
臨時教職員集会 制度改善求める

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 臨時教員らが集う第三十九回全国学習交流集会が九日、大阪府箕面市で始まりました。「臨時教職員制度の改善を求める全国連絡会」の主催で約三百人が参加しました。十一日まで。

 基調報告した山口正会長は、大分県の教員採用汚職事件について、公正な採用制度の確立に向け、選考基準などの情報開示が必要だと強調。その上で、子どもの発達を保障するため、「安定した教職員配置と、保護者らの要望に応える採用・臨時教員制度の改善が欠かせない」とのべました。

 大阪府立高校で実習補助などの非常勤職員として二十一年働く女性(55)は、「橋下行革」による三百五十人全職員の解雇計画とのたたかいを報告。「教育の質を低下させる訳にはいかない。子どもが笑える教育のため、あきらめません」と訴えました。

 シンポジウムも行われ、千葉大学の三輪定宣名誉教授は、国の教育予算削減のゆがみが、二十万人にも及ぶ臨時教員の急増にあると指摘。不安定な身分では、教育を受ける子どもの権利を保障できないとし、「教育に『臨時』があってはならない」と語りました。

 二十年以上、臨時教員だった女性は、任期が短いために職場の同僚と来年を展望した議論や仕事を進められない実態をあげ、「教育は見通しを持つことなしに責任は持てない」と訴えました。

(出所:日本共産党HP 2008年8月10日(日)「しんぶん赤旗」)

臨時教員20万人
4月から失業中/子どもにも影響
正規採用増やして

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 全国で二十万人にものぼる臨時教員。十一日まで大阪府内で開かれた全国臨時教職員問題学習交流集会では、雇用不安や低賃金、子どもの教育にも影響している実態が語られました。

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 「四月から失業させられています」

 長期の臨時教員が集った分科会。名古屋市の小学校などで三十年教える五十代男性はこう語りました。例年なら三月末に決まる次の職場がなく、貯金を取り崩して過ごし、最近、九月からの非常勤の仕事が決まりました。

 教員採用試験では落とされ続けています。年齢制限のない愛知県を受験した今夏も、一次で落とされました。「われわれは、その場の穴埋めで、次の保障は何もない。頼りにするなら、正規教員にするべきだ」

安上がりの教育担わされ
 「三十三年間で辞令は百十七枚。赴任した学校は二十七校です」

 信越地方の女性はこう語りました。任期切れなどの失業期間は計千二百七十六日。わずか一カ月の任用などで五校を渡り歩いた年もありました。「安上がりの教育を担わされてきた。学校は臨時教員の誠意と健康、忍耐に支えられている。それにふさわしい雇用や待遇を保障すべきです」と言います。

 正規採用を増やさず、臨時教員で代用する動きも。大阪府では、正規教員をあてる教員定数を臨時教員に置き換えています。

 大阪教職員組合(大教組)臨時教職員部が七月にまとめた「りんきょう白書」によると、定数内の臨時教員は二〇〇五年度で二千九百三十四人。この年度に正規採用した教員数を九百人も上回る規模です。

 定数内の臨時教員の任用は、緊急の場合や、臨時の職の場合などと定める地方公務員法に違反しています。

 臨時教員として三十年以上になる愛知県の女性は、不安定な身分が子どもに悪影響を与えていると実感しています。

 「崩壊した学級も一年でとにかく立て直してきました。やっと信頼関係ができても、一年で関係を切られて終わり。自分以上に子どもたちが傷ついていることを教育委員会は考えてほしい」

 大教組などの運動で、昨年から府の採用試験は、常勤の臨時教員経験者を対象にした特別選考(今年から常勤経験を五年以上に短縮)が実現しました。昨年の採用率は一般受験者より低いため、経験を正当に評価するよう改善を求めています。

非常勤全員の解雇をねらう
 一方で、大阪府は、「橋下行革」で、府立高校の実習などにあたる非常勤職員の三百五十人全員を解雇する計画です。二十一年働く女性(55)は、教育活動を支える欠かせない仕事だとのべ、「教育の質を低下させるわけにはいかない。子どもの教育のため、あきらめません」と訴えました。

 この解雇を撤回させる運動は、共同を大きく広げています。解雇撤回を求める署名には、PTAや生徒らが協力して広がっています。

 連絡会の山口正会長は、基調報告のなかで、“教育に臨時はない” という言葉を掲げて、子どもたちの教育を保障するための教職員配置や採用制度の改善を求める運動を呼びかけました。

(出所:日本共産党HP  2008年8月13日(水)「しんぶん赤旗」)

やわらかい心 大切
不登校と向き合う 親・教師らが集い

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 「登校拒否・不登校問題第十三回全国のつどいin京都」が九日、京都市左京区の「ホテル平安の森京都」などを会場に二日間の日程で始まりました。主催は、同実行委員会と「登校拒否・不登校問題全国連絡会」。「語りあおう 学びあおう 子どもたちをまん中に」と、わが子の登校拒否・不登校に悩む父母やともに悩み心をくだく教職員、相談員、研究者、当事者の子ども・青年など、全国各地から約七百二十人がつどいました。

 「はじめのつどい」では、宮崎県の保護者が体験を語り、全日本教職員組合副委員長の本田久美子さんが、「不登校十三万人、中学生で三十四人に一人。根本的な原因は何か、対策について政府に求めていきたい」とあいさつしました。

 二つの基礎講座や、十二のテーマで、思いや経験を交流する分科会も始まりました。

 「学校で」がテーマの基礎講座では、講師の高垣忠一郎さん(立命館大学教授)が、今日の競争と格差、管理・統制の教育システムについて批判、「教師集団として支え合い、やわらかい心で子どもたちに向き合ってほしい」と語りました。

 二日目の十日は分科会後、「全体会」が京都市下京区の大谷婦人会館・大谷ホールで行われます。

(出所:日本共産党HP 2008年8月10日(日)「しんぶん赤旗」)
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