古（いにしえ）

政治とかは苦手、というかあまり興味がない
政治というと大げさだが、学生の頃の生徒会にも興味が薄かった
政治に興味がない、とういうより権力に興味がない
会社でも、家庭でも、権力にも権威にも感心が薄い


すでに前・総理を選択した安倍の次は、福田らしい
安倍は志と能力で首相になったのではなかったらしい
周りが見放せば、自分で自分を見放すらしい
支持率が上がった下がったというマスコミなどもひどいものだ
マスコミに「志」を期待するほうが無理か

さて、自民党は新総裁に福田を選んだ
この人の今回の立候補を見ていると、徳川家康を思い起こす
関ケ原の合戦を前に、周囲に押し上げられる格好で東の大将となった

自ら手を上げるというよりも
周囲に押され、受けるという形を好む
また、味方と敵を区別するのにも役立つ
１対１の場合は特にである

いざ戦うというときに敵味方がはっきりしないとうのでは問題外だ
福田のような老練な政治家が敵味方が分からない訳がない
味方の結束と、中でも役に立つものを見分けたかったのだ

速さが勝敗を決するときもあるが、それは稀
しっかりと時間をかけて、時を選び戦ったほうが勝つ確率は高い

安倍に何が足りなかったのか、いまさら言っても仕方ない
だが、教訓は残した
「敵は常に攻めてくる」・・・民主党は烏合の衆に過ぎないが敵なのだ
「味方の中にも敵はいる」
「味方も敵に変わる」
「味方は大抵恩賞目当て、打算で動く」
「危機感なくして、結束なし」・・・支持率の高さで視力を失ったようだ
「総理はアイドルだった」・・・実力者だったかもしれないが、アイドルになっていた
「日本国民は人を見る目がない」・・・国民と議員に人の見る目のなさを知らしめた

一番反省すべきは、日本国民そのものなのだ

政治に疎い者が政治に騙される、当然のことではないだろうか

悔しかったら、自分が信じられる「人」を真剣に選ぶことだ


杜人