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映画「ツォツィ」の感想

2007-07-17 | 映画の感想
◆№29 07月06日 「ツォツィ」(★★★★☆)
(感想)シンプルなテーマで、人間性を喪失した不良少年が人間性を取り戻すというもの。アカデミー賞では評価されたようだけれど、傑作とはいえない。ツォツィが登場したときの目つきの演技は迫力満点だ。主人公の少年の演技力は、前半部で魅力を感じるがクライマックスに向かって喪失していく。これは彼の魅力を監督が把握しきれていないためだと思う。少年が赤ん坊を助けたときのインパクトが曖昧な組み立てとなっている。どうして赤ん坊を助けたのかが伝わってこない。少年の態度が変わりだすときのきっかけも同じく曖昧。自分の子供の頃を思い出したのだと思うが、赤ん坊を愛しく思う心とシンクロしていない感じがする。キラリと光るところがいろいろあるけど、調和にまで至っていない。もう一息の感じが、かえって映画のテーマと合っているということか。

総合 3.5
監督 3 ストーリーに多少無理を感じることが残念
脚本 3 
演技 4 主人公の演技力、前半部は評価できる
音楽 3
映像 4

 
杜の都

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