清少納言(6)<この草子、目に見え心に思ふ事を> 2005-11-02 01:50:00 | 文学・文芸・芸術 枕草子論も大分長くなったので、今回と次回で収束することと したい。今回は、枕草子の文体と、成立過程、そして宮仕え論 について考えてみたい。 <枕草子の文体と独創性> 枕草子は、清少納言の自由で、独特な形式の随想文学というこ とになっているが、長短三百余の章段から構成されている内容 は、日記回想章段と類聚(るいじゅう)章段と随想章段に分ける のが一般的である。 このうち、類聚章段とは、「うつく . . . 本文を読む