横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

読解力は生活にも。

2021-04-08 14:53:43 | 発達や学習が心配
横浜では昨日入学式だったところが多いようです。

晴れやかにスキップを踏むかわいい姿があちらこちらで見られました。

保護者の方も本当にうれしそう・・・。

大きな節目ですものね!

今日は、「読解力」の話。

いわゆる「ドリル」だと

「物語」と「説明文」の読み取り練習が中心になるのかな、と思います。

「読解」が苦手なお子さんの中には、「印刷物」をよむことに苦手感がある場合があります。

今回は、その課題とは、別に、

「日常生活でもなんとなく話が通じにくい」場合や、

「1回の指示で理解しにくい」

「なんとなく友達と話がかみ合わない」

のような場合、もしかすると

「物語の読解」が苦手なのかも・・・。

「鶏と卵」の話のようにどちらが先かはわかりませんが・・・。

例えば、喧嘩ばかりしていた二人が熾烈なレギュラー争いをしていたとして

片方の子が骨折して試合に出られなくなった場合、その子がレギュラーになった相手に

「おい、ぜったい本番ではがんばれよ。」

と声をかけたときに気持ちは?

〇自分の分までがんばってほしい。

のようなことが求められているのかと思います。

そして、言われた方は、

「おう。絶対にがんばるよ。おまえも早くけがを治してまたたたかおうぜ。」

なんていうときの気持ちは、

「けがをして試合に出れないくやしさがあるのに自分のことを応援してくれてうれしい。

けがが治ったらお互いに高め合っていける関係になろう。」


なんて、「文」に書いていないことを想像しながら読んでいくのかと思います。

が、

そのあとに続く、「そのとき、爽やかな春風がそっと二人を包みました」

なんて、「心情が入っている文」というとらえではなく、

「ふうん、風がふいたんだ~」ぐらいのとらえなのかも。

こんな子はドリルの問題を解きつつ、「解説」を加えていく必要がありそうです。

「ここはね、二人の友情が深まった場面なんだよ。」

さらに突っ込むと

「今までライバルで相手を蹴落とそうと思っていた二人が

お互いの良さを認め合う場面なんだよ。

これから二人はどうなっていくと思う?」

なんでかみ砕く必要もあるかもしれないです。

教科書や1冊の物語でも、「心境の変化」を追っていく必要があると思いますが、

ましてや、ドリルやテストは「ある一場面」から登場人物や背景を

「推し量って」いくことが正解に結びつくので、「見えないものを想像」しなくては

いけません。

「わかるでしょ?」では「わからない」のです。

たくさん、いろいろな場面で練習していく必要がありそうです。

繰り返していくうちに「生活」でも「友達の心情」が

「あのときの登場人物の〇〇さん」に重なってくるかもしれませんね。



「国語」以外の教科書は、まさに「説明文」のオンパレード!

「教科書」だとわからない・・・・・

もっと「かみくだいて」説明したり、図解したりしないと

分かりにくいこともたくさんあります!

(紙面が限られていますからね)



やっとできた、「算数事典」。



表にするとわかりやすい子どもがいたので、こんなふうにしてみました。

先生の「口頭での説明」「教科書の文字」「板書」

なかなか理解しにくい・・・・・

どうやったらより分かりやすくなるのか?

お子さんによって「得意な入力形式」が違うのでなかなか一律の方法では難しいのですが

なんとか考えてみました。

「説明文」も書きての個性が少しあると思いますが、

ドリルなどで少し「パターン」を学んでいくことが

いろいろな教科の「教科書」「板書」「説明」の理解に

つながっていくのでは?

かなり地道な作業ではありますが。

そして、だんだんに自分が相手に話すときも

「相手はそのことを知らないのかもしれない」という前提で

話す必要があると気づくのでは?

これがないと、相手は、なにを話されているのかわからず、

また、「わかってくれない相手」にもお互いにいらいらが募る・・・・。

大人でも「あるある」ですね


算数事典のことで言えば、

作っていながらも

「あ、こう書いたほうがうよりよいかな・・・・」と浮かんできてしまい・・・

永遠にゴールしない「サグラダファミリア状態」になりそうです・・・・。

説明されるのも、説明するのも なかなか大変です・・・。



個別学習塾びすぽうくのホームページ(色のついているところをクリックしてください)


コメント
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