横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「書く」ことの感覚過敏

2018-06-02 13:24:55 | 発達や学習が心配
いつの間にか、6月。

新年からあっという間でした!

今日は、塾では、高学年の交流会で

盛り上がりました。

中学生も来てくれて、学校の話を

してくれました。



今日は、「書く」ときの「感覚過敏」について

私は小学生のころ、学校での筆記具の選択は、

「鉛筆」のみでした。

今は高学年の女の子たちは、とっても大きなペンケースに

カラフルなペンなどを入れています。

(学校のよっては、持ち物の約束がいろいろのようですが)

鉛筆を「浮かせるように」書いている子どもを

ときどき見かけます。

小指の側面が紙につかないようにしているようです。

どうしてか、と訊いてみると、

「鉛筆の黒い粉が手につくのが嫌なんだ」と

教えてくれました。

中には、「えんぴつと紙のこすれる音や、感覚が嫌」と

言っていた子どももいました。

シャープペンシルや、フリクションなら嫌ではないようです。

また、

サインペンが紙とこすれる音が嫌で、「〇つけ」のとき、

耳をふさいでいる子どももいます。

「手が汚れるのが嫌」と言っていた子どもは、その子なりの

鉛筆の持ち方でした。

「こすれる音が嫌」と言っていた子は、塾ではフリクションにしました。

サインペンは・・・・「今から使うよ」と前ふりして耳をふさいで

もらっています。

******


ちょっと「がまん」をすればいい、のかもしれませんが、

自分が「書く」ことは、学校にいる限り、かなり多くの機会があると

思います。

さらに、手先の課題などがある場合、ますます「書くこと」に

苦手感、嫌な気持ちがついてくるのでは、と思います。


******

1年生の教室では、今ごろ、「ひらがなの仕上げ」の時期に

なっていると思います。

「書くことが苦手な子」の「ひらがなワーク」を見ると、

先生の愛のこもった「赤ペン」でいっぱいのことも。

正しい字形を覚えてもらうには、この手段がオーソドックスなのかな。

私も前は「赤ペン」いっぱい入れていました。

でも、何回「赤ペン」を入れても、「変化がない」子どもも

いました。

書くことに「感覚の過敏」があったり、

「赤」が見えにくかったり、(後から本人から聞いたのですが)

どこで文字が重なっているかわかりにくかったり(これは、子ども自身が言っていました)

手首がうまく使えずに、「8」が「∞」になってしまったり

「よ」の〇がつぶれてしまったり。

いろんなことが子どもの中で起こっているのではないかしら、と

最近思います。

すべてを一気に「直そう」とすると、先生も子どもも

エネルギーが切れてしまう。

はじめは、「ワンポイント」だけ。

また、その子の「書けない原因はなんなのか」に合わせていくことが

「何かいも繰り返して書く」苦痛からのがれられるのでは、と思います。

特に、「えんぴつの変わった持ち方」をしていたら

感覚の課題があるのかもしれません。





今週は、平日にお休みがとれて、私も少しリフレッシュできました。

6月になり、流れにのれている子どももいるでしょう。

でも、もしかしたらこのところ、ちょっとうまくいかないな、

と思ったら逆に「力をぬいた」方がうまくいったりして


・・・と思います。


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コメント
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