店主のつぶやき

カフェハンナの店主ウジキのつまらない独り言で綴る日記です。

東洋大学、悲願の優勝 〈追記あり〉

2009年01月03日 21時20分15秒 | my old school
皆様あけましておめでとうございます。
本年もこのブログをよろしくお願いいたします。

さて、しばらくこのブログは休眠するとお知らせしたばかりなのですが、どうしてもこのことについては書きたかったので、またしてもいきなり前言撤回して(苦笑)ブログ更新します。

皆様、昨日今日行われた第85回東京箱根間往復大学駅伝競走をご覧になったでしょうか?
ここ最近テレビでも高い視聴率を誇る毎年お正月恒例の箱根駅伝ですが、今大会で我が母校東洋大学が初優勝を遂げました。

通算出場50回を超える伝統ある大学の中で唯一一度も優勝(往路、復路、総合のいずれも)をしたことがないという汚名のあった我が東洋大。昨日の5区柏原君の鬼神のごとき走りで達成した往路初優勝だけでも夢のようだったのに、今日の復路でも各々が安定した走りを展開し、一位でテープを切り総合優勝。しかも復路優勝と合わせての2004年駒沢大以来という完全優勝を遂げました。優勝後のインタビューで柏原君が「まだ夢のようです」と話していましたが、私もまだ夢を見ているようで信じられない思いです。

実はこの優勝までに東洋大ではとても辛い事件がありました。
昨年12月初め、東洋大学陸上競技部の部員がわいせつ事件を起こしました。その部員はすぐに退部となりましたが、箱根駅伝の出場を控えていた東洋大は、陸上競技部長と川嶋伸次監督が責任を取り辞任した上で、関東学生陸上競技連盟に事件を報告、同連盟からは「一部員の不祥事によって、真摯に勉学とトレーニングに励んだ部員諸君がその成果を発表する機会まで失うことは誠に不憫であり、彼ら並びに関係者の永年の努力や労苦を想うと、その心情は察するに余りある。よって、関東学生陸上競技連盟は東洋大学の第85回東京箱根間往復大学駅伝競走への出場を制限しない」との裁定を受けました。東洋大ではこの裁定を受け協議を重ねた結果、箱根駅伝に出場することにしたのでした。

ただしこの関東大学陸連の裁定には「第85回東京箱根間往復大学駅伝競走における集団応援の制限」という付帯事項が付いており、大学側はこの付帯事項を受け、スタート・ゴール地点での集団(応援指導部含む)による応援及びコース全区間での手旗・横断幕・幟等、東洋大学名の入った道具を使用しての応援は行わないことを決定し、年末私達卒業生に送られてきた大学報に「お願い」という文書を同封し、一般卒業生においても同様の応援を控えるよう周知したのでした。
そのため、普通にテレビを見ていた皆様は気がついたかどうかわかりませんが、応援の人達でいっぱいだった沿道に「東洋大学」の幟だけはなく、優勝のテープを切ったゴール地点でも応援団の姿はなく、優勝の胴上げも行われなかったのでした。

ずっと優勝する時を心待ちにしていた学生、卒業生、及び関係者にとっては、その念願だった優勝にも喜びを爆発させることができないことが残念でなりません。また、東洋大陸上競技部をここまで飛躍させてくれた功労者である川嶋元監督を胴上げすることができなかったことが残念でなりません。今日買ったスポーツ報知によると川嶋元監督はそっと沿道の応援の人達に紛れて学生達に声援を送っていたそうです。

でも、違った見方をすれば、この事件があったことで学生達は走れることの喜びを知り、レースで走ることに集中できたのかもしれません。
とにかく暗く沈んでいるこのご時世で、我々卒業生を勇気づけてくれた選手達に「ありがとう」と言いたいと思います。

考えてみればこの平成20年度は東洋大学にとっては歴史的な年になりました。
硬式野球部は東都大学野球リーグ春秋連覇(2007年春から同リーグ戦後初の4連覇)し、6月の全日本大学選手権と11月の明治神宮大会も優勝し、東洋大として初の年間4冠を達成しました。
そして悲願だった陸上競技部の箱根駅伝制覇です。
今年学生だった者にとっては最高の年だったでしょうね。学内は大いに盛り上がっていることでしょう。私が学生の時は、4年生の時に同期生の桧山(現・阪神)らの活躍で野球部が春季リーグで優勝したくらいでしたから、現役の学生達がちょっとうらやましいです。

でも、大学というのはスポーツだけやってるわけではないので、本来の学業の分野でも頑張ってもらいたいものです。
卒業生である私も大学で学んだ福祉分野でより頑張っていければと思います。

母校に対する想いをより強く意識した今年の正月でした。


〈追記〉
ゴール地点でアンカーの高見君を待つ選手達が肩を組んで歌っていた東洋大応援歌です。
私も学生時代神宮球場でよく歌いました。これを歌うと私はいつも胸が熱くなるので、ここで歌詞を記させていただきます。


青春の潮

作詞 斉藤哲瑯  作曲 小林三千三

霊峰遠く望みつつ
見よ青春の潮の高まり
白山台の伝統と
制覇を競う夢こめて
力鍛えし若人われら
東洋、東洋、われらが東洋

薫風誘う学園に
聞け先哲のつよき励まし
英智の眉を今あげて
ゆずらぬ気魄示す時
栄えの勝鬨われらが上に
東洋、東洋、われらが東洋

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