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岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

鎌倉山を歩む歌:尾崎左永子の短歌

2022年11月12日 21時04分15秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・影のごと桜散りくる夕ぐれの鎌倉山を歩みゆきたり「尾崎左永子八十八歌」所収。2015年に開催された「色紙展」への出品作品。その段階での代表歌である。 「美しい叙景歌」難解な言葉を使わずに「美しい世界」を表現した。初句、二区に寂しさが漂う。時刻は「捨象」されている。佐藤佐太郎の言う「表現の限定」、作者の言う「言葉のそぎ落とし」。感動の中心を絞っている。 作者の「美的感覚」を表現した作品だ。 下の句へ . . . 本文を読む

冬の憂いの歌:尾崎左永子の歌

2022年11月11日 19時21分50秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・冬の憂ひといはばいふべし乾きゆく枯れあぢさゐの淡青を「尾崎左永子八十八歌」所収。2015年に開催された「色紙展」の出品作品。この段階での代表歌。「枯れアジサイ」の植えられた「個別具体的」な場所は「捨象」されている。佐藤佐太郎の言う「表現の限定」作者の言う「言葉のそぎ落とし」。感動の中心を絞っている。美しい叙景歌だ。 . . . 本文を読む

ジョウビタキの歌:尾崎左永子の短歌

2022年11月06日 19時00分37秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・黄鵲(原作は旧字体)が芝つつきゐる冬ひざし鳥はみづから呼ぶ名を知らず ジョウビタキは「呼ばれるその名を知らない」何だか「哲学的な匂い」が漂う。それ説明にならないのかろ「初句「二句」「三句」の表現があるかただ。また「芝」の「具体的な場所」が「捨象」されている。佐藤佐太郎の言う「表現の限定」、作者の言う「言葉の削ぎ落し」    また、読んでいて心地よい「音楽性」の高い作品だ              . . . 本文を読む

炎のごとく生きる歌:尾崎左永子の短歌

2022年11月05日 23時49分09秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・いざさらば炎のごとく生きんかな誰がためにあらずひとりわがため「尾崎左永子八十八歌」所収。2015年に開催された「色紙展」の出品作品。作者のかなり知られた代表歌だ。 これほど凄まじく勢いのある歌はない。作者の生き方、人生観が表現されている。佐藤佐太郎の教えで「選者」は「作者」の歌境に合わせて指導するようにと言う趣旨の言葉を残している。佐藤佐太郎の直筆のコピーを尾崎主筆から送られたのは「星座」「星座 . . . 本文を読む

かまくら歌会:2022年11月

2022年11月04日 17時53分00秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
かまくら歌会が10月4日、鎌倉の生涯学習センターで開催。僕の批評「適切な言葉が使われているか」「漢字の用法の難」「情感のある作品」「送り仮名の難」「babibubeboは語感が悪い」「情感がない」「定型を数か所破ると音楽性がなくなる」「更によい言葉はないか」。以上次回は12月2日同センター第6会議室 . . . 本文を読む

幻影の歌:尾崎左永子の短歌

2022年11月02日 21時04分03秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・頸ほそき少女のわれをいとしみし君逝きて幻影のわが像も消ゆ「尾崎左永子八十八歌」所収。2015年に開催された「色紙展」の出品作品。この時点での代表作の一つ。「君」とはだれだろう。具体的の名前は「捨象」されている。佐藤佐太郎の言う「表現の限定」作者の言う「言葉の削ぎ落し」作者は「起承転結」と考えよ。と言うが、それがハッキリしている。初「句・二句「起」三句は「承」、四句は「転」結句が「結」また下の句の . . . 本文を読む