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岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

夏炉冬扇の歌:尾崎左永子の短歌

2022年11月22日 18時13分41秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・夏炉冬扇といへどやさしき音に立つは蔵ひ忘れし冬の風船「尾崎左永子八十八歌」所収2015年開催の「色紙展」の出品作品。この段階での代表歌だ。「場所」の個別具体的な「名」は「捨象」されている。佐太郎の言う「表現の限定」、作者の言う「言葉の削ぎ落し」。 上の句と下の句への転換が「序破急」の「破」「起承転結」の「転」である。また「全体」が寂しさを「象徴」しているように感じる。 . . . 本文を読む

花芽幾千の歌:尾崎左永子の短歌

2022年11月22日 00時14分16秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・空渡る風の音して早春の闇にふくらむ花芽幾千「尾崎左永子八十八歌」所収。2115年に開催された「色紙展」の出品作品。この段階での代表歌だ。思い出した。この「色紙展」に僕は行ったのだ。「色紙展」といっても「色紙」「短冊」「掛け軸」があった。岡井隆、岡野弘彦、安永蕗子が出品していた。岡井、岡野、安永、尾崎の短冊が即売されていた。尾崎左永子の短冊はいち早くなくなり、僕が行ったときは、他の作家の短冊しか残 . . . 本文を読む