岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

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高速路の歌:尾崎左永子の短歌

2022年12月06日 18時28分44秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・高速路の下の運河に雪の積む舟いくつありこの年の冬

「尾崎左永子八十八歌」所収。2015年開催された「色紙展」の出品作。この段階での代表歌だ。

 作者は「運河」を頻繫に詠む。「運河の会、にはいっているからではない」と度々言うが、「運河」には「都市の抒情」がある。

 「高速路」の「個別具体的」な「場所」は「捨象」されている。佐藤佐太郎の言う「表現の限定」、作者の言う「言葉の削ぎ落し」。

「美しい都市詠」だ。



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