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岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

九十九里の歌:伊藤左千夫の短歌

2009年12月08日 23時59分59秒 | 私が選んだ近現代の短歌
正岡子規の弟子でありながら子規より年下。旧派和歌の出でありながら子規と巡り合ってからは写生派。斎藤茂吉の師でありながら激しい論争をした。かと思えば、茂吉の最大の庇護者であった。そんな伊藤左千夫ならではの作品だと僕は思うのですが。 . . . 本文を読む

皇帝ペンギンの歌:塚本邦雄の短歌

2009年10月19日 21時11分57秒 | 私が選んだ近現代の短歌
この記事の作品は塚本邦雄の代表作のひとつです。「斎藤茂吉と塚本邦雄(1)(2)」の記事 <カテゴリー「斎藤茂吉の短歌を読む」> にも書きましたが、塚本邦雄の作品には強烈な寓意があります。その特徴をよくあらわした一首だとも言えると僕は思います。 . . . 本文を読む

悲しみの器の歌:岡野弘彦の短歌

2009年09月17日 05時45分38秒 | 私が選んだ近現代の短歌
1960年代末、学生運動の激しいとき、岡野弘彦は学生を相手に夜遅くまで話し合ったそうです。大学の「学生担当」だったのでしょうから、いわば学生をなだめる側にまわったことになります。ところが岡野弘彦の心の中はただ、「なだめる」のではなかったようです。 . . . 本文を読む

小工場の歌:土屋文明の短歌

2009年08月25日 02時52分34秒 | 私が選んだ近現代の短歌
「虚=詩的真実(フィクション)」をめぐって、佐藤佐太郎と意見を異にした土屋文明(「写生と写実」「虚と実」の記事「写生論アラカルト参照」。象徴性の強い佐太郎の短歌と対照的な一首です。初めて読んだときと、しばらくたったときではかなり違った印象をもった作品です。その印象の違いとは? . . . 本文を読む

悲しき春の歌:若山牧水の短歌

2009年08月04日 07時58分08秒 | 私が選んだ近現代の短歌
自分の表現方法と違った傾向の歌を読むことは、しばしば新しい発見をもたらします。まして、「近代の秀歌」といわれる作品やその作者の作品群を読むことは。中国の古い言葉にもありますね。「敵を知り己を知れば、百戦危うからず」。これを「他人を知ることによって、己を知る」と僕は読み変えています。 . . . 本文を読む