「暮らしの安心」 近づけよう ! 神奈川シニア連合
怖ろしい特定秘密保護法を葬ろう 会 長 新田 尊士
新年おめでとうございます。 ご家族お揃いで良き年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
景気はアベノミクス効果で株高は続いていますが、個人消費の伸びは低迷を続け、国民総生産(GDP)の伸びもはかばかしくなく、このままではデフレ不況からの脱却は「絵に書いた餅」になりかねません。年金はすでに1%カットされ、来年から再来年にかけ更に1.5%引き下げられます。大企業の正社員は別としても、中小で働く大多数の仲間や多くの非正規社員には懐が暖まるようなボーナスは出ていません。円安で輸入品は軒並み値上がりをしている中で、消費税は来年4月に3%アップ、私たちの暮らしを直撃し、「暮らしの安心は遠のく」ばかりです。
このような状況下で、デフレ不況を克服し景気の好循環をもたらすには、春闘で「個人消費に活性化」をもたらす賃金アップを実現することです。現役の春闘を側面から支援していくことが必要です。
安倍政権は20年近く続いたデフレ不況克服に向け、「アベノミクス三本の矢を的確に射込む」難事業に全精力を集中しなければならないときです。多くの国民が不安・不信を抱く「特定秘密保護法」に精力を削いでいては、「二兎を追う者は一兎も得ず」になってしまいます。
にもかかわらず安倍政権は巨大与党の上に胡座をかき、国論を二分する特定秘密保護法案を、国民に十分な説明をしないばかりか、お座なりの審議で数を力に全野党を蹴散らかし、強行突破を図ったのです。 これでは「何が秘密なのかも秘密」で分からないまま、秘密が何処までも拡大し、歯止めが効かなくなることを恐れます。更に問題は、石破幹事長が法案反対のデモを捉え、「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質において変わりない」ときめつけたことです。憲法で権利として保障されている「集会や言論の自由」、意思表示のシュプレヒコールを「テロときめつける」。このような感覚をもって特定秘密保護法を運用されたらたまったものでありません。恐怖を感じます。
戦前・戦中、国民は真実を知る権利を剥奪されたまま、批判は一切封じ込められ、大本営のウソの情報を鵜呑みにさせられ、言い尽くせない犠牲を強いられたうえ、無惨な敗戦を迎えたあの暗くて苦しい時代を私は思い出さずにはいられません。安倍首相は4日の党首討論で、検証のための第三者機関を設けると付け焼き刃的な答弁をしたが、その中身は「自分たちで決めた秘密を、自らを第三者機関として検証する」という。一人の人間が合い反するポストに就くという異常なもので、この法が如何に穴だらけで危険なものであるかが分かります。
安倍首相は法の内容が良く分からず、国民の反対が少ない内に決めてしまえとばかり、欠陥だらけの特定秘密保護法の可決に向け強行突破を図ったのです。勿論次ぎのステップは憲法改正、集団自衛権行使容認へ繋げることです。戦後68年間一人の戦死者も出さなかった平和憲法守り抜くために、何としてもこの悪法は葬らなければなりません。
平和があってこその社会保障制度です。みんなで力を合わせ頑張っていきましょう。
藤沢市善行から見た初日の出
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