3月22日(木)13時30分から昨年は東日本大震災で中止された神奈川シニア集会が連合神奈川傘下各産別退職者会会員、労働金庫ともの会会員等310名が参加し開催されました。
今年は2部構成で第1部は東邦大学医学部教授・有田先生の「脳と身体を元気に」歩いてセロトニンの活性化で脳の健康の話を1時間30分聞きました。
第2部の第22回神奈川シニア集会は15時10分より主催者挨拶、来賓挨拶、基調報告、労働金庫及び全労済からの報告、スローガン、アピールが採択され17時0分に新田実行委員長の音頭で団結頑張ろうを三唱し恙なく終了しました。
集会に310名の仲間集まり会場一杯!
来賓を前に神奈川シニア連合・新田会長(実行委員長)の挨拶と提言
連合神奈川・野村会長挨拶
日本高齢・退職者団体連合「羽山事務局長」(前NTT労組退職者の会中央協議会会長)挨拶
新田実行委員長の音頭で団結ガンバローの三唱
採択された総会アピールは次のとおりです。
【アピール】
私たちは、本日ここに神奈川シニア連合に結集する各構成組織や労働福祉事業団体を中心とする関連諸団体の仲間が一堂に集い、第22回神奈川シニア集会を成功裡に開催することが出来ました。
昨年3月11日の東日本大震災は、未曾有の大津波を起こし2万人近い尊い人命を奪い、街と田畑に瓦礫の山を築いたばかりか、福島第一原発の電源を喪失させたことにより、水素爆発が発生し、放射能を放出・拡散させ多くの人々が強制退避させられました。現在も極寒のこの冬、簡易住宅で不便な生活を余儀なくされており、一日も早い復旧・復興を願ってやみません。
国立人口問題研究所の推計によれば、2060年には日本の人口は、4,132万人減少し、8,674万人になり、首都圏6県の人口が消失するすざましい人口減少を伴なう超少子高齢社会が出現するとしています。1.2人の現役で65歳以上の高齢者を背負うこととなり社会保障制度の維持が不可能になるのは明かです。
こうした中で我が国の公債残高は1,000兆円を超え、プライマリーバランス(基礎的収支均衡)の見通しは全く立たず、財政は悪化の一途たどり続けています。
こうしたなかで、昨年の貿易収支が31年ぶりに赤字に転じました。その原因は、大震災やタイの大洪水によるサプライチェーンのダメージ、欧米の不況の深化、中国など発展途上国の成長率鈍化や円高などで輸出が減少する一方で、原発事故を受けて燃料の輸入が急増したことによるものです。また、輸出二本柱の家電に大きなかげりが見え、自動車も減少気味にある事から経常収支の赤字も懸念され始め、貿易立国日本が大きな曲がり角に来ていることは明かです。物づくり日本の構造転換を図って行くことが必要となってきています。
2月17日、政府は、「税と社会保障の一体改革」を閣議決定し、消費税引き上げは14年に3%、15年2%としています。「議員定数・歳費の削減」など、「無駄を省き、身を切る」努力をせず、国会では野党も本質的な審議をしないなど、政治としてやるべき事をやらず、増税を求める安易な政治姿勢に不信が募っているのです。
野田首相が国民のため真に国の将来を憂うなら、増税の前に「自らの身を切る覚悟」を具体的に国民に示し、「税と社会保障の一体的改革によってどんな安心の国づくりをするのか」、首相としての「不退転の決意」を国民に直接訴え、理解を求めるため全力を尽くすべきです。今からでも遅くない、未曾有の国難を乗り切るため、野田総理は党の先頭に立って国民に正面から向き合うべきです。
私たちはこれからも「人生の当たり前のすべてのステージを、安心して歩める社会の創造」と言う具体的旗印を掲げ、民主党に主張し、働きかけていきます。民主党シッカリせよ!
2012年3月22日
第22回神奈川シニア集会