神奈川シニア連合(会員33,586名)20周年を記念した第21回定期総会は11月28日(水)13時30分から横浜市の「ワークピア横浜」で代議員、傍聴者、役員、来賓等150名が出席し開催された。
総会は臼井副会長(神教協)の司会で始まり、議長団に岩田(全印刷)小野田(UAゼンセン)の両代議員を選出し進行が行われ、先ず公務の関係で冒頭に連合神奈川・野村会長が挨拶(要旨)
「①連合1,000万人(連合神奈川40万人)、退職者連合は300万人(神奈川シニア連合6万人)の組織拡大を目指して共に協力して行こう。②総選挙は民主党に反省点は多々あるが民主党を支援する。自公政権でなし得なかった成果もあった。消えた年金問題の解消、子ども・子育て支援の拡充、65歳迄の雇用法制化等民主党政権だからなし得た③12月4日の告示の総選挙は選択肢として昔の状況に戻すわけにはいかない政策が一致するのは民主党しか無い、是非連合が推薦する候補者を支援して欲しい」等述べた。次に神奈川シニア連合・新田会長が「下欄」の挨拶を熱く述べた。
その後来賓として日本高齢退職者団体連合・羽山事務局長、
神奈川県・後藤労政福祉課副課長、政党関係は民主党県連・本村代表代行(三村衆議院議員、牧山参議院議員同席)、関係福祉団体から神奈川県労福協・小西会長の挨拶を受けて議事に入り、経過報告、会計報告を池田事務局長(電力総連)、監査報告を高久監査(自治労)が報告し承認された。
その後、真木副会長(基幹労連)から「活動方針案」池田事務局長から「予算案」が提案され、方針では補強意見として神教協代議員から「福島原発に従事している人に対し感謝の気持ちを持つべきである」JP代議員から「次期参議院議員選挙を明示すべき」との発言を受けて満場一致で採択された。その後、池田事務局長より「スローガン案」高橋副会長(自動車総連)より「総会宣言案」が提案され満場一致で採択された後、鈴木副会長(自治労)の閉会挨拶、新田会長の音頭で「団結頑張ろう」を三唱し15時45分第21回定期総会は恙なく終了した。
※神奈川シニア連合活動方針は別途NTT労組神奈川退職者の会HPに掲載します。
スローガン
メインスローガン
「生まれ、学び、働き、家族を作り、老いていく」
こした人生のステージを安心して送れる社会をつくろう
サブスローガン
○超少子高齢社会へと激変する社会に対応できる安心・信頼の社会保障制度を確立しよう!
○神奈川シニア連合組織拡大と強化をはかり、地域に密着した高齢者運動を展開しよう!
○被爆国の責任として、核兵器廃絶を世界に発信しよう!
○エネルギー政策を見直し、地球温暖化防止を図ろう!
○新たな医療制度や諸制度改革のため現・退一致で頑張ろう!
○民主党勝利のために現退一致で衆議院議員選挙、参議院議員選挙を勝ち抜こう!
新田会長挨拶
皆さん、議案書の8頁を開いてください。これは10月18日の幹事会で決定したシニア連合の主張の一部であります。
2.民・自・公三党がその責任において国会解散前にやるべきこと
野田総理は以前から「しかるべき時期に国民の信を問う」と明言してきたし、「近いうち」を約束した以上それを守らなければならないが、我々はその責任において最低でも次の問題は国会解散前に三党で決着をつけるべきと主張する。
1.違憲状態にある衆院小選挙区の「1票の格差是正」を実現すること。
2.国会議員定数の削減を図ること。
3.赤字国債発行のための国債発行特例法案の早期成立を図ること。
4.軽減税率の導入など低所得者対策の具体化を図ること。
5.税の再配分機能強化のため、所得・資産を確実に把握できるマイナンバーシステムの導入
6.社会保障制度改革国民会議の設置
11月14日の党首会談で早期解散を迫る安倍総裁に、野田首相は解散権を武器に「1票の格差是正と国会議員定数削減」を迫ったのです
野田首相は、この二つを約束するなら11月16日解散するとして、公開の場で迫ったことは正に前代未聞であり、このまま民主党議員が離党を続け、過半数割れとなって不信任に追い込まれるより、攻めの姿勢で、「死中に活を求めた」野田首相の決断と勇気は立派だと私はそう思いました。結果として私たちが掲げた主張は4.5.を除いてほぼ実現したことになります。こうして情勢は一挙に選挙に向かって突き進む事になりました。
小選挙区制度は米英のように2大政党をつくるとして導入したが、現実は政党名さえ覚えられない程多党化現象をさらし、第3極だとか第2極だとか、にわか仕込みの奇妙な組み合わせの政党が作られ、権力闘争と自己保身のすざましさを国民に見せつけています。
かってない厳しい状況の日本で、権力闘争を展開し、何も決められない政治を続けるような余裕など全くないと思います。人口が減り続ける中で、4人に一人が65歳以上、このままでは3人にそして2.5人に一人が65歳以上になる超超高齢者社会になっていくのです。
国内総生産の2倍、世界に類を見ない莫大な借金が今も増え続け、20年近くも不況が続く中で、3.11の大震災が襲い、社会保障制度に多くの国民が不安を抱えています。子供を生めば働きたくても、保育がままならない。結婚したくても賃金がひくすぎ結婚しない独身者が増え続けています。このような厳しい状況にある日本を、どうしていったらいいのかと言う「語り」がまったくないのです。
「人は、生まれ、学び、働き、家庭をつくり、やがて老いて死んでいく」このどのステージをとっても、
多くの国民は不安感を抱き、その度合いは、年ごとに強まって来るばかりです。政治家、経済人、若者、壮年、高齢者などが、それぞれの立場から「どこに問題があるのか」「何を望むか」「どうすればいいのか」を語り合い、国民的な合意をつくろうとする動きはどこからも出てこない。
本来政治家がやるべきなのに、彼らは権力闘争と保身に明け暮れ、発言すべき大多数の国民は成り行きに任せ、そのうち誰かが出て来ると待っているのではないのでしょうか。こうしたなかで、4年前あの無責任な辞め方をした自民党の安倍総裁が、尖閣問題で「1ミリたりとも譲る気はない」と、武力闘争も辞さないような発言に加え、「憲法を改正し国防軍をつくる」と言いだし、背筋が寒くなる思いです。
勇ましいのはそればかりではありません。デフレ不況の解決策として、「日銀総裁には政府のいうことを聞くイエスマンを任命し、じゃぶじゃぶと無制限の金融緩和をやらせ、加えて景気をよくするため道路や橋の公共投資を積極的にやり、そのための建設国債は全額日銀に引き受けさせる」と演説をして回っているのです。
これは、政府が日銀に1万円札をジャンジャン刷らせると言うことなのです。こうしてハイパーインフレを招いた例は世界に幾らでもあり、戦争直後の日本がそうであったように、インフレで預金や国債が無価値になり、悲惨な暮らしを国民に強いたのです。私も終戦直後に死んだ父親の生命保険のカネが紙くず同様になり苦しい生活を強いられた事を覚えています。通貨発行を政府から切り離すのは世界の常識です。
公共投資については、自民党は10年で200兆円をつぎ込む、国土強靱化計画法案をすでに国会に出しているのです。こんな事を絶対に許してはならないのです。
次に問題は野田首相が政治生命をかけ、党の分裂までもたらした「社会保障制度と税の一体改革」はどうなったかということであります。 消費税は2年かけて5%13,5兆円の引き上げは決まったが、コレを社会保障制度にどのように充当するかはよく分からないのです。私たちが力を入れた後期高齢者医療制度の廃止は、自・公の反対で宙に浮いたままです。制度の改革はこれから国民会議の中で検討し、決めていく事になっているのです。
私がいまここで指摘したいくつかの問題は、12月16日投票の総選挙の結果によって、大きく左右されることはいうまでもありません。その意味で、絶対に自民党に勝利させてはなりません。民主党は初めての経験でこの3年間幾つかの失敗を重ね、分裂もしましたが、この貴重な経験を国民のために生かしていかなければならないのです。特に「社会保障と税の一体改革」を自民党の安倍総裁に委ねるようなことがあってはなりません。厳しけれど年末の総選挙何としても民主党を勝利させなければならないのです。連合神奈川と一体となって、一人一人がそれぞれの場で力一杯総選挙を闘い抜くことを全員で確認する総会にしたいと思います。みんなでしっかりと頑張り抜きましょう。
引き続き「第2部」として16時から20周年を記念し10月27日のNTT労組神奈川退職者の会総会でも行ったアトラクション「もりやくぬぎ 歌とおしゃべりの集い」を開催し、歌声ステージが行われました。
その後、第3部は連合の現役・産別の現役とシニア連合役員OBも参加し、記念レセプションが開催されました。
乾杯音頭の初代会長・小玉顧問
会場風景・NTTの仲間のテーブル