時代のウェブログ

イマを見つめて
提言します

トヨタ問題 刑事事件に発展も

2010年02月23日 02時55分03秒 | 社会・経済
「米連邦大陪審が情報提出命令=リコール問題、刑事事件に発展も」(2月23日0時33分配信 時事通信)
 【ニューヨーク時事】トヨタ自動車は22日、大量リコール(回収・無償修理)問題に絡みニューヨーク州連邦地裁の大陪審から書類提出を求める召喚状を受け取ったと発表した。提出命令は連邦検察局からの求めに応じた措置。大陪審が訴追の必要性を認めれば、刑事事件として扱われることになる。
 一方、米証券取引委員会(SEC)のロサンゼルス支部もトヨタに対し同様の要請を行った。
 トヨタ車をめぐっては「突然の急加速」などの苦情が消費者から寄せられ、ブレーキやアクセルの不具合によるリコール問題に発展。
 トヨタが不具合を把握していながら敏速な対応を怠ったとの疑いが出ており、これらの書類提出要請は消費者や投資家向けの情報開示で法律違反がなかったか調査するのが目的とみられる。


不祥事での隠蔽体質はミートホープや船場吉兆などの際も何度も取り上げてきた。
しかしトヨタもとなれば事態の深刻さが全く異なる。前述の中小企業とは異なり、日本を代表する企業である。

今から1年前に豊田章男社長就任を伝える記事が興味深い。
「トヨタ社長に豊田章男氏、創業家の下 団結図る」(2009年1月10日 読売新聞)
 トヨタ自動車が創業家出身の豊田章男副社長(52)を社長に昇格させる「大政奉還」に踏み切るのは、「100年に1度」と言われる経済危機を乗り越えるためには、「豊田家の旗印」のもとで社員が一致団結することが欠かせないためだ。大改革を進める上でも、創業家出身者が社長に就任する“本格政権”への移行は不可欠との見方が大勢を占めるようになった。(中部経済部 戸塚光彦)
 豊田章一郎名誉会長(83)の長男である豊田副社長の昇格は時間の問題とされていた。しかし、世界経済の落ち込みはトヨタの予想を上回り、「プリンス」の経歴に傷を付けないためにも、ピンチでの登板を避けるべきとの意見もあった。
 トヨタは2009年3月期が連結営業赤字に転落する見通しを発表した昨年12月末から、トップ人事の本格検討に入った。創業家出身者に経営のかじ取りを委ねる「大政奉還」について、「もはやそんな時代ではない」との声も根強かった。トヨタ株に占める豊田家一族の持ち株比率は約2%に過ぎず、他の株主に説明できないとの慎重論もあった。
 だが、渡辺捷昭社長が社長の座に固執していると思われることを嫌ったとされたことと、「誰が社長を務めても業績回復は容易ではない」(首脳)経済情勢から、張富士夫会長が留任し、渡辺社長も副会長として経営陣に残る集団指導体制は堅持する方向だ。
 トヨタの再生には、大胆なリストラや機構改革が必要との指摘もある。「豊田家の旗印」が、苦境の中、トヨタを生まれ変わらせることができるかどうか手腕が問われそうだ。


「誰が社長を務めても業績回復は容易ではない」という苦境をエコカー減税などを追い風にハイブリッド車戦略で見事に立て直した。その矢先に今回の問題。
トヨタの対応が後手後手に回っている印象は否めない。
「攻めるのは強いが、攻められる側に立つと意外なほど脆い」と目に映る。
なんか前にも、こういう人いたな……と思い、あれこれ考えてみたら安部晋三元首相だった(笑)。
これは「プリンス」と呼ばれる人の特徴だろうか?