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イマを見つめて
提言します

最近、紳助と興殻がつるんでるようですが

2008年08月29日 23時22分00秒 | 音楽・芸能
かつて萩本欽一は共演者を次々と人気者にしていった。内山田洋と前川清以外は何人いるのかさえ解らなかったようなクールファイブを「宮本さん」とか「小林さん」と全員の名を知らしめた。ヒット曲がなかった細川たかしを番組起用すれば『北酒場』でレコード大賞歌手にした。また山口良一や真屋順子など舞台中心で活動していた中堅俳優を全国区にし、さらにはクロベエ・西山クン・気仙沼ちゃんといった素人まで有名人にしてしまった。
現在、欽ちゃん的な力を発揮しているのが島田紳助か? 決してトップとはいえなかったアイドルや俳優をPaboや羞恥心としてトップアイドルにしてしまったのは何度か触れている。その紳助が最近見つけた新たな素材が亀田興殻。『行列ができる法律相談所』(日テレ系)や『一攫千金!日本ルー列島』(フジ系)などに出演させ、なかなかうまく料理している。
これまで亀田ファミリーが出演する番組の出演者の態度は大きく二通りだった。ひとつはやくみつるに代表されるように徹底的に批判して対立する姿勢。もうひとつはみのもんたのように徹底的にヨイショしまくる姿勢。紳助はこの2つに与することなく独自のスタンスで亀田を料理している。「日本人の九割はアンチ亀田やで」などとおちょくりながらも「すごい動体視力やね」などと持ち上げたりもする。押し引きのバランスが絶妙だ。
亀田興殻がバラエティー番組に出演しているのはイメージアップ作戦だろう。ネプチューンの名倉に向かって「ポンサレックや」などとなかなか上手いボケもかましている(笑)。しかしボクサー亀田として計算すれば「お笑い芸人にナメられる」のはマイナス。お笑い芸人から「お前アホやろ」と言われて笑ってはいられない。しかし、そんな亀田に合うキャラの持ち主が紳助か。ご存知のように紳助も亀田くらいの年代の時はツッパリイメージで売っていたし、現在でも「真面目な大人」とは決して言えないイメージ。亀田にすれば「同じ路線の先輩」みたいな物だから、紳助にならナメられた発言をされてもマイナスにならない。例えは悪いがヤクザの親分・子分みたいな関係で処理できる。いっぽう紳助にとっても、あの亀田をおもちゃに使えるのはタレント・司会者として大きな武器となる。同じ売れっ子でもさんまやタモリでは紳助のように亀田を扱うのは無理なのだから。
企業が提携する時は、お互いにメリットがあることが必須条件だが、紳助・興殻のコラボはまさしく双方に大きなメリットがある組み合わせといえそうだ。