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イマを見つめて
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官舎の適正家賃は?

2007年01月02日 15時54分00秒 | 社会・経済
議員宿舎や公務員住宅の安さが取り沙汰されている。

昨年末、引越しで「ここは良い部屋なんだけど、家賃が高過ぎる」と何度も悩んだ身には、なんとも羨ましい限りだ。優遇されている公務員を弁護する気は無いが、「この宿舎の家賃はたったの8万5千円。近くの不動産屋さんの話では、同じ間取りのマンションを借りれば、最低でも40万円は下らないそうです」などと無知を装って煽るテレビ報道には、いささかの嫌悪感を覚えるので、ひとこと言っておきたい。

筆者の小学校では、クラスの20~30%の児童の親の職業が国鉄職員だった。学区内に大規模な国鉄の職員宿舎があったからだ。当時の国鉄は三公社のひとつだから公務員住宅だ。やがて国鉄が分割民営化されたが、その宿舎は依然として建っている。おそらくJRの社宅になったのだろう。
この時、住民の抗議運動が起きたという話は聞いた記憶がない。大幅に家賃が値上げされれば、当然、大きな反対運動が起きたに違いないだろうから、恐らくそういう動きはなかったのであろう。

社宅住まいで部長の奥様にいびられる平社員の妻――といえば昼ドラの見過ぎであろうが、それでも同じ会社に勤める人間が私生活も同じ空間で暮らすのは、なにかと大変だろうと察する。それでも社宅住まいをしているのは、家賃が民間住宅に比べて安いからだろう。

言いたいことがお解り頂けたと思う。公務員住宅の家賃を安過ぎると批判するならば、賃貸マンションやアパートではなく、民間企業の社宅の家賃と比較するのがフェアな報道だろう。
もちろんテレビ局も承知していながら、あえて気付かない振りをしているだけだろうが。
へたに大企業の社宅の家賃を公開して「大企業の社宅の家賃は安過ぎる!」下流の庶民の怒りを買う事態を招けばテレビ局にとって最も大切なスポンサーである大企業の気分を害するのは必至だ。

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