うえぽんの「たぬき鍋」

日々のつれづれ、野球ネタ、バカ話など、何でもありの闇鍋的世界?

プロ野球観戦記2007「両軍飛車角抜き」

2007-06-11 19:46:30 | 野球
※「銚子旅行記」シリーズは1回お休みさせていただきます。スミマセン。

昨日、またミルトン氏のお誘いを受けて東京ドームで巨人-日本ハムの交流戦を観戦したのである。

日本ハムの先発はグリン、巨人の先発は木佐貫洋でスタート。木佐貫は初回をサクっと抑え、対するグリンストレート中心の力強い投球で、先頭打者・高橋由伸をセカンドゴロ、続く2番・谷佳知と3番・小笠原道大からは連続三振を奪った。やるじゃんグリン!
日本ハムファンのミルトン氏は、開始前に「木佐貫とグリンか…ちょっと不利かも…」と心配していたのだが、そんな気持ちを吹き飛ばすような良い立ち上がりであった。

2回表、日本ハムの攻撃。1死から5番・小谷野栄一が右中間を破る二塁打で出塁すると、続く6番・坪井智哉がしぶとくライト前に転がした。小谷野が勢い良くホームへ突っ込む。ライト・高橋がバックホーム!際どいタイミングだが…間一髪セーフ!日本ハムが1点リードを奪った。

グリンは3回までパーフェクトピッチング。とにかくストレートのキレが素晴らしかった。しかし、4回裏1死から谷に初安打を許すと、別人のようにピッチングがグダグダに。2死満塁のピンチを招くと、6番・デーモン・ホリンズに何と0-3!もはや絶体絶命…と思ったら、そこから急に持ち直し、結局空振り三振に仕留めてしまった。ガッツポーズでベンチに戻るグリンに、我々は
「ガッツポーズしてる場合か!」
「自作自演じゃないかバカモノがー!」
とツッコんだのだった。

6回表。日本ハムは無死1塁から2番・田中賢介が送りバント。これを処理しようとした巨人のキャッチャー・阿部慎之助が、グラウンドの芝に左足を引っかけて、足首を捻挫してしまった。ランナーは生き残り、阿部は退場…これが結末への伏線になる。
3番・稲葉篤紀がピッチャーゴロ併殺打に倒れたが、4番・フェルナンド・セギノールが右中間へ高々と13号2ランを叩き込み、3-0。流れは日本ハムのもの…と思いきや…?7回裏2死1塁、7番・二岡智宏をセンターフライに仕留めてチェンジ…と思ったら、これが何とグリンのボークでノーカウントに。打ち直しとなった二岡が今度はタイムリーヒットを打って3-1になってしまった。
ちなみに、打ち直しに気付かなかったジャビットやダンサーが、踊りながらグラウンドに登場してしまい試合は中断、観客は大爆笑であった。

9回表、日本ハムの攻撃で、8回途中からグリンに代わって投げている武田久に打順が回ってきた。本来ならば、代打を送って裏には守護神MICHEAL…と行くであろうはずが、なぜか武田久がそのまま打席に立った。MICHEALに何かアクシデントでもあったのか。訳がわからずポカーンとする日本ハムファン。何やらイヤ~な予感。

その裏、武田久は続投するが、巨人打線につかまってしまう。1死後、ホリンズ、二岡に連打を浴びて3-2と1点差。さらに8番・脇谷亮太にもヒットを許して1死2、3塁。キャー大変!日本ハムはここで武田久を諦め、江尻慎太郎にスイッチ。MICHEALは一体どうした!?
完全に巨人のペース…と思われたが、ここで妙なことが起こった。代打で登場した9番・矢野謙次が、スクイズを仕掛けてきた。全くのノーマークだったし、スクイズ自体は悪い作戦ではなかったと思う。しかし、当たりが強かった上に、三塁走者鈴木尚広(二岡の代走)がスタートを切っていなかった。結局、一塁走者を進めただけの、ただの送りバントになってしまったのである。どういう事だったんだか。矢野にやり付けないバントさせるぐらいなら、普通に打たせた方が、日本ハム側とすればイヤだったと思うよ。

これで息を吹き返した日本ハムは、躊躇なく1番・高橋を敬遠して、2番・途中からマスクをかぶっている「スラガガー」こと實松一成との勝負を選んだ。實松、サードゴロに倒れて試合終了。日本ハムが3-2で逃げ切った。

最終的には、巨人の4番兼守備の要である阿部が途中でいなくなったことが、日本ハムに非常に有利に働いた試合だったと言える。巨人ベンチも、本来なら實松に代打を出したかったところが、出してしまうと代わりの捕手がもういないわけで。
何とも、「お気の毒様」としか言いようがない。

一方、日本ハム側も終盤に苦戦を強いられたが、MICHEALは背中に強い張りがあったために登板を回避したんだそうで。お互い、柱の選手が抜けるとキツい試合になる、ということを思い知らされたのであった。
コメント
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