あまり遠方ばかりにとらわれている
と近場の良さを忘れがちになるという
のは人のサガ。
遠出は、時間もお金も掛かるので、こ
このところは明石の海に出かけている。
自宅から20分で到着し、駐車場も1
時間で100円、トイレもあるので快
適に過ごすことができる。
しかし、明石海峡の沿岸エリアでシー
カヤックなんてほとんど見ない。
パドルボードSUPをしている人が何人
かいるが、アレは微妙だよ。笑
そもそも、マイナーなスポーツで、そ
れぞれが個で動き、まして冬ともなれ
ば、海水が冷たくなり、ひっくり返る
と怖いという未熟者も多いので、尚更、
海に出なくなる。だから、余計に出会
うことも無いという感じか。
まあ、観光地に行けば多少はいるのだ
ろうが、先月行った浦富海岸にはいな
かったな。
逆に、サーファーやウインドの連中は、
うねりが入ったり、風が出て海が荒れ
ると、冬だろうがワラワラと集まって
来る。若者からおじさんまで元気なも
んだよ。
さて、最近では、松江海岸から出艇し
て江井島海岸までの片道約5キロをシ
ーカヤックで往復して楽しんでいる。
2時間程度の行程だ。
海岸沖に張られた海苔網の横を沿いな
がら、淡路島、家島群島、小豆島を眺
めつつ漕ぎ進むが、風の少ない晴れ間
で漕ぐのは爽快だ。
逆潮で向かい風で波が出ると少し厄介
になるが、人力には限界がある。
若い頃は、そのまま岡山までキャンプ
しながら漕いだものですが、1日10
時間60キロを漕いだことがある。
もう、そんな体力も気力も無い。
2~3時間も楽しめれば十分心は満た
される。
ひとしきり漕いで浜に上がる前に、ブ
レスやロールを何度か繰り返してスキ
ルチェックは欠かさない。
その後は、ノンアルコールビールで海
に乾杯終了となる。
ところで、都会とは土地が少ないので、
海で遊ぶにしても駐車できる場所が非
常に少ない。だから週末ともなれば駐
車場は一杯で、大阪や京都辺りからも
人はやって来る。
明石海峡は、晴れると意外に景色がよ
ろしくて、釣りをする者や砂浜を散策
する家族やバーベキューをするグルー
プやマリンスポーツに興じる者が様々
にいて楽しんでいる。
公有地が、土木や管理優先でない公に
整備解放されることを希望したい。
日本は、技術と努力で良くした環境下
で、どう楽しむかが欠けているな。
明石海峡においては海水はとても綺麗
になった。魚の多かった子供の頃の海
岸は、ヘドロ状態だったと記憶してい
るが、40年以上前のこと。
ちなみに、明石と言えば、ちょっと知
られた海苔の漁場だ。
寿司やお握りで使う基の板海苔を生産
しているが、海岸沖合にはびっちりと
海苔網が張られていて、毎日のように
潜船が海苔を刈っている。
色が黒く口解けが良くて香り良い海苔
は高級店へ出荷され、色が薄く硬くて
不味い海苔はコンビニが買って行く。
冬は、寒い方が海苔には良く、暖冬で
はダメになるという。
まあ、高級品なんて全部、東京や大阪
に行ってしまうのだろう。
昨今は、漁獲量が減り、鯛やタコやメ
バルさえも気軽に買えなくなる時代。
先日は、養殖鯛のアラを300円で買
ったところだが、小さな痩せた鯛が一
尾2000円はないだろうよ。
年末は、奮発して魚秀の焼鯛を買って
頂くとしょうか。
ではでは。