宇宙戦艦ヤマト2199・3話レビュー

 宇宙戦艦ヤマト2199の3話・木星圏脱出は旧作の4話であるワープテスト
編と、5話の波動砲テスト編が一緒になっている。


 旧作は当初39話の予定でスタートしたため4話と5話にそれぞれ独立したEPと
して作られたのに対し、2199は26話の予定で途中にオリジナルEPを盛り込む
ため2つのEPを一緒にしたのだろうが改めて見ても個人的には違和感がない
どころか改めて旧作を見たら冗長な感じがする。


 ワープテストの時に旧作では次元を超えるという感じだったのでワープ中の
ヤマトが旧石器時代や恐竜の時空を飛んでいる描写があるのだが、2199では
加藤がダーツの矢を投げた瞬間にワープに入りワープアウトしたと同時に矢が
刺さるという短時間で驚くべき距離を航行したという描写になっている。


 ちなみに旧作のワープテストの時間は1分ちょっとの間に月から火星までだが、
2199は火星から天王星までの予定がエンジントラブルと木星の重力圏に干渉
された事でダーツの矢が的に届くまでの間に木星まで行っているからコチラの
方が性能がいい?


 そして木星でヤマトが不時着する浮遊大陸は旧作が伝説の大陸だったのに対し、
2199はガミラス本星の岩盤を移動させてガミラスフォーミングのテストの場だった
ようだ。


 浮遊大陸内にはガミラスの基地があって旧作は偵察機とミサイル攻撃だが2199は
ガミラス艦隊4隻を迎え撃つという初の対艦戦となり、一発づつしか撃てないショック
カノンと副砲からの三式弾でガミラス艦を撃破するシーンは高速空母は撃破した
ものの冥王星沖海戦でガミラス艦に殆どの攻撃が通じなかったのを覚えているので
溜飲が下がる感じだ。


 旧作でカットされたのはガミラスの高速空母から発進した艦載機をヤマトのコスモ
ゼロ&ブラックタイガーで迎撃し被弾した山本機が古代の誘導で何とか帰還する
シーンと、浮遊大陸で大和の偵察に来たガミラス機と古代のコスモゼロがドッグ
ファイトするシーンぐらいか・・・・・


 波動砲テストの影に隠れてはいるものの2199では動けないヤマトと戦艦1隻と
駆逐艦3隻による最初の対艦戦という側面もある。


 更に冒頭で弾道ミサイルを撃破して出発したヤマトをキリシマに乗った土方らが
見送るシーンや、火星上空でサーシャのために花束を投下するシーンなども旧作では
見る事ができなかったわけで ここいらが丁寧に描かれているのも2199の特徴だろう。

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コメント
 
 
 
新旧ワープの解釈 (こうちゃん)
2013-10-22 23:10:06
ワープの基本はごく短時間で飛躍的な航続距離を稼ぐ手段であるので、時間が逆回転する訳ではないので、2199版が妥当な解釈と思います。加藤のダーツが的に当たる一瞬と言うのが現代の子供達には分かりやすいでしょう。浮遊大陸の解釈も、ガミラス本星から運んだという設定が違和感がないでしょう。木星はガス惑星で、とても寒い惑星なので、自然を有する大陸が存在する事が不可能です。でも、どうやって運んだんだろ?。しかも、地球の数倍の重力下を戦闘機が飛べる筈がない。木星の重力に潰されるか、引きずり込まれて一巻の終わりですから。ワープをするのに、戦闘機を展開したら、間違いなく置いてきぼりを食うのは間違いないわけで、貴重な戦闘機とクルーを失うわけで無駄。浮遊大陸での艦隊戦は、波動エンジンが止まっているから、ビームが撃てない。だから、三式弾攻撃が一番理に叶っているのです。三式弾も木星の重力下で飛ぶんだから、スゴイと思います。
 
 
 
たしかに (こーじ)
2013-10-23 22:45:37
>こうちゃん様
 当時はワープという概念が今ひとつでしたし、私自身もヤマトのおかげでワープという単語を知ったクチですから脚本家達も大変だったでしょうね。

 2199のように人為的にワームホールを作りというのが
理に適っていると思います。

 浮遊大陸の地質などを調査するシーンではメタンの海の中という感じが しっかり描かれていてよかったです。
 
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