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B級グルメ祭典「B-1グランプリ」 焼きそばが圧倒的に強い理由?

2011年11月23日 09時36分59秒 | 日記・政治
B-1グランプリ
 
 
11月20日 NEWSポストセブン
 
 話題のニュースや著名人などに縁のある料理を紹介する「日本全国縁食の旅」。食事情に詳しいライター・編集者の松浦達也氏がお届けする。今回は、11月12・13日に兵庫県姫路市で行われたB級グルメの祭典「B-1グランプリ」を素材に、「焼きそばブーム」について考える。

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すっかり秋の風物詩となった、全国各地のB級グルメの祭典、B-1グランプリ。今年の第6回大会の優勝は岡山県真庭市の「ひるぜん焼きそば」となった。第1回からのグランプリを数えると、富士宮やきそば、富士宮やきそば、厚木シロコロ・ホルモン、横手やきそば、甲府鶏もつ煮、ひるぜん焼きそばの順となっている。

B-1では圧倒的に焼きそばが強い。全6大会中4大会で栄冠を勝ち取っていて、今回の上位10団体を見ても、ひるぜん焼きそばのほか、4位になみえ焼きそば、6位にも石巻焼きそばが入賞している。

なぜ焼きそばはこんなに強いのか。確かに今回も出店63団体中、12団体がやきそばを供していて、多勢であることは間違いない。だが優勝率66.7%とはあまりに強すぎる。その理由は、焼きそばを出す店舗が地域で生き残ってきた系譜と関わりが深い。

飲食店経営では、どんなに小規模でもキャッシュフローを回すのが絶対条件だ。現在の飲食店経営でも、FLコスト(※Food/Laborの略)という、食材原価+人件費の比率は重視されるが、焼きそばのように原価が安ければ、急激に経営が悪化するということは考えにくくなる。

もうひとつ欠かしてはいけない視点がオペレーションだ。客が焼く業態だけでなく、店が焼く業態でも、「焼きそば」は他に比べて圧倒的にオペレーションを簡素化できる。麺、ソースなどほぼすべての素材が外注可能で、肉やキャベツを切るだけでも立ち上げはできる。競合店も増えるが、駄菓子屋などとの兼業で副収入を得ることも可能となる。そうして経営が長く続けば、工夫をする店舗も現れる。

実際、今年のB-1での石巻焼きそばに加えられた出汁は、鰹節やさば節、さらにはサンマなどから抽出されていて、参加者によればこれまでより遥かにグレードアップしていたという。優勝したひるぜん焼きそばにしても、地元で愛される味噌ベースの焼きそばソース「若田のたれ」や「落合のたれ」などが切磋琢磨してきた結果、栄冠にたどり着くことができた。B級グルメ文化も、進化、継承が繰り返されることでその深みを増してきたということなのだ。

B-1でグランプリを獲得すると、経済効果は獲得後の数か月に限定しても、約30億円にのぼるという。第一回、第二回と連覇した「富士宮やきそば」などは、焼きそばで町おこしをはじめた2001年以降の経済効果が昨年時点で439 億円(静岡市のコンサルタント会社「地域デザイン研究所」試算)と、もはや500億円に迫る勢いだ。

焼きそばは、戦後の屋台に起源を持つと言われ、各地方の工場労働者や子どもたちのお腹を満たしてきた。そしてB-1に出場するような「ご当地焼きそば」のさらなる進化で「太く長く」愛されていくはずだ。ちなみに今年上位に入った、ひるぜん焼きそば、なみえ焼きそばは、ともに太麺である。

 

“社員食堂”本のタニタ、レストラン開業!来年1月に丸の内で?

2011年11月23日 09時36分35秒 | 日記・政治
タニタ
 
 
2011.11.21 zakzak
 
健康機器大手のタニタ(東京都板橋区)は21日、カジュアルダイニングを展開する「きちり」(大阪市)と業務提携し、レストラン事業に参入すると発表した。東京・丸の内に来年1月、「丸の内タニタ食堂」をオープンする。

 タニタは体脂肪や内臓脂肪などを測定できる体組成計の製造、販売で国内外で高い知名度を誇り、近年はインターネットを活用した測定情報の管理やカウンセリング、フィットネスクラブの運営などソフト面の事業にも力を入れてきた。

 “ヘルシーランチ”として知られる同社社員食堂のレシピ本「体脂肪計タニタの社員食堂」が続編とあわせて累計420万部を突破、読者から「食堂を一般にも開放してほしい」との声が寄せられたことも後押しとなり、今回新たにレストラン事業への参入を決めた。

 「丸の内タニタ食堂」は「丸の内国際ビルヂング」の地下1階にオープン。午前11時-午後3時のランチのみの営業で、同社社員食堂と同じ日替わり定食(800円)と、同食堂オリジナルの週替わり定食(900円)を提供する。いずれも1食あたり500キロカロリー前後で塩分は3グラム前後、野菜を150-250グラム使用している。

 店内では業務用の体組成計を備えたカウンセリングルームもあり、常駐する管理栄養士のアドバイスを無料で受けられる。レシピ本を監修した同社の管理栄養士、荻野菜々子さんもアドバイザーとして運営に携わる。

 当面の月間売上高目標は600万円で、1日あたり約300人の来店を目指す。来年3月には店頭での弁当の販売も開始し、将来的にはフランチャイズ形式を含めたチェーン展開も視野に入れていくという。

 21日の発表会に出席したタニタの谷田千里社長は「日本経済の中心である丸の内のオフィス街で働く会社員の方などに健康維持に役立てていただき、日本の医療費の削減にも貢献したい」と述べた。

TPPの黒幕 経産省女性官僚がやったコト?

2011年11月23日 09時35分54秒 | 日記・政治
 
 
 
 
 
 
 
 
宗像直子
 
2011年11月21日 ゲンダイネット
 
国を売るのか!<慎重派が呼んで吊るし上げ>

 マイクを握り、身ぶり手ぶりで説明する女性官僚。彼女こそ、いま、TPPの黒幕と呼ばれる宗像直子・経済産業省通商機構部長(グローバル経済室室長)である。
 
 
なぜ、彼女が黒幕と呼ばれるのか。
 
 日米で言った言わないでモメている野田首相発言、「日本は全ての物品サービスを(TPPの)貿易自由化交渉のテーブルに乗せる」というセリフ。これは経済産業省が事前に用意したペーパーに書かれていて、これを作成したのが宗像なのである。
 
 問題のペーパーはAPECのためにハワイに先乗りした枝野経産相にカーク米通商代表との会談用として渡された。たまたま枝野に密着していたテレビが映したことで、存在がバレた。その後、枝野はカーク通商代表との会談に臨み、あとからハワイ入りした野田首相はオバマ大統領と会談、交渉参加に向けた協議に入ることを表明した。枝野も野田もペーパーに書かれているような発言をしていないと言うが、米国は、野田がこのペーパーに沿ったセリフを表明したと発表。で、宗像は与野党のTPP慎重派から吊るし上げを食らっているのである。
 
「18日に開かれた民主党の慎重派の勉強会にも呼ばれて、経緯を聞かれていました。宗像氏は首相の会見前に用意した発言要旨だったとし、首相の会見のあと、その趣旨を反映させたものに差し替えなかったため、ペーパーが残ってしまったと言い訳しました。でも、外形的にはTPP参加の旗振り役である経済産業省が極めて前のめりの参加表明文書を作り、それが米国に伝わって、日本の見解として発表されてしまったとしか見えない。それに対して、日本は訂正すらも求めていないのだから、おかしな話です。本当に差し替える気があったのか。
 
経産省が交渉で、そう言わせようとしたのではないか。枝野氏はその通りの発言をしているのではないか。疑惑は尽きないし、“違う”と言うなら、枝野大臣とカーク通商代表との議事録を公表するか、『米側の発表は誤り』と日本から声明を出すべきです。宗像氏本人か、上司か、大臣か。誰かが責任を取らなければ、慎重派も収まらないと思います」(ジャーナリスト・横田一氏)
 
 今回はたまたまTVが映像を撮っていたからよかったものの、それがなければ、交渉の裏で役人が勝手に何をやっているかわかったもんじゃない。そう思うと、ホント、日本の官僚は恐ろしい。
 
 宗像氏は東大法卒、ハーバードでMBAを取得した後、1984年通産省に入省した。通商経済政策局経済協力課、総務課課長補佐などを経て、ブルッキングス研究所やジョージワシントン大で研究をした。新自由主義に染まった役人の身勝手な暴走は許されない。

世界平和にも貢献!? 電力を低コスト化する「超伝導直流送電」とは?

2011年11月23日 09時35分31秒 | 日記・政治
2011.11.19  ガジェット通信
 
 新しい電力網の技術である「超伝導直流送電」を研究している中部大学の山口作太郎教授は2011年11月16日、ニコニコ生放送「世界を変える『超伝導直流送電』って何ですか?」に出演。山口教授は、電力コストが低下するという超伝導直流送電のメリットを語りつつ、「これから10年の技術の進歩は非常に楽しみ」と実用化に期待を込めた。また山口教授は、超伝導直流送電の普及によって、国家間の対立が抑止される可能性にも触れた。
 
 超伝導直流送電とは、超伝導材料などの新しい技術を用いた送電システムのことだ。山口教授によると、現在主流の交流送電方式では送電の際に電気が熱となり、全体送電量の約6%が損失するのに対し、超伝導直流送電ではその損失が現行の10分の1以下に抑えられるという。
 
 超伝導直流送電の技術を導入しようとする一例として、最近ではドイツなどがけん引する「DESERTEC(デザーテック)」と呼ばれるプロジェクトがある。デザーテックでは、北アフリカや中東の砂漠に太陽光や風力の発電施設を作り、ヨーロッパとネットワークを結び、そこから送られる電力をヨーロッパの電力源の1つにする。山口教授によると、デザーテックの送電部分に超電導直流送電技術を採用しようとする動きがあるそうだ。
 
■超伝導直流送電は国家間の対立を抑制する!?
 
 番組では、「日本発! 世界を変えるエコ技術」などの著書を持つ山路達也氏が「超伝導直流送電の技術が実用化されて、普及して、低コストで使われるようになった時に、世界でどのような変化が起こると思うか?」と山口教授に質問をぶつけた。これを受けた山口教授は、「(太陽光のような)再生可能エネルギー(で発電した電力)を世界中で結ぶことを考えているが、太陽が当たっているところから送電をして暗い所へ送るようなイメージになる。地球はくるくる回っているので、送電する向きが逆方向に変わる」と説明した上で、
「例えば、隣の国がけしからんと送電線を止める話もあるが、止めると12時間後には自分の国が困るわけだ」
と述べ、国家間の対立をけん制する抑止力になるのではないかと示唆した。さらに山口教授は、米ソ冷戦時代の米国で、抑止力としての大陸間弾道核ミサイルが「ピースキーパー」と呼ばれていたことになぞらえ、「『ピースキーパー』と呼んでいいんじゃないか」と語った。
 
 実用化に大きな期待が寄せられる超伝導直流送電。山口教授の研究所では現在、200メートルのケーブルで実験中だという。山口教授は「あと1年くらいで200メートルで取らないといけないデータが取れる。その次に2キロぐらいに伸ばしたい。企業と本格的に一緒にやるようにしていって次は20キロぐらいのものを作りたい」と語り、実用化に向けた展望を明かした。山口教授超伝導「これからの10年の技術の進歩は非常に楽しみ」と語り、新電力網の実現へ期待を寄せた。
 
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 「超伝導直流送電が普及した時に世界で起きる変化は?」から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv70961672?po=news&ref=news#42:21

「国民総”幸福”量」を重んじるブータン国王が国会で演説 全文

2011年11月23日 09時34分45秒 | 日記・政治
ブータン
 
 
2011.11.17  ガジェット通信
 
来日中のブータン王国ジグミ・ケサル国王は2011年11月17日、国会で演説を行った。ブータン王国は、国民の心理的幸福などを指標とする「国民総幸福量」(GNH)を重視する国として知られている。演説でケサル国王は、東日本大震災について「いかなる国の国民も決してこのような苦難を経験すべきではありません」とした上で、「しかし仮にこのような不幸からより強く、より大きく立ち上がれる国があるとすれば、それは日本と日本国民だ」と語り、ブータンの言葉「ゾンカ語」で祈りを捧げた。
 
 以下に国王の演説を全文書き起こして紹介する。
・[ニコニコ生放送] ブータン国王の演説から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv71103233?po=news&ref=news#14:28
 
■「皆様は大災害に静かな威厳をもって対処された」
 
ブータン国王: 天皇皇后両陛下、日本国民と皆さまに深い敬意を表しますとともにこのたび日本国国会で演説する機会を賜りましたことを謹んでお受けします。衆議院議長閣下、参議院議長閣下、内閣総理大臣閣下、国会議員の皆様、ご列席の皆様。世界史においてかくも傑出し、重要性を持つ機関である日本国国会のなかで、私は偉大なる叡智、経験および功績を持つ皆様の前に、ひとりの若者として立っております。皆様のお役に立てるようなことを私の口から多くを申しあげられるとは思いません。それどころか、この歴史的瞬間から多くを得ようとしているのは私のほうです。このことに対し、感謝いたします。
 
 妻ヅェチェンと私は、結婚のわずか1ヶ月後に日本にお招きいただき、ご厚情を賜りましたことに心から感謝申しあげます。ありがとうございます。これは両国間の長年の友情を支える皆さまの、寛大な精神の表れであり、特別のおもてなしであると認識しております。
 
 ご列席の皆様、演説を進める前に先代の国王ジグミ・シンゲ・ワンチュク陛下およびブータン政府およびブータン国民からの皆様への祈りと祝福の言葉をお伝えしなければなりません。ブータン国民は常に日本に強い愛着の心を持ち、何十年ものあいだ偉大な日本の成功を心情的に分かちあってまいりました。3月の壊滅的な地震と津波のあと、ブータンの至るところで大勢のブータン人が寺院や僧院を訪れ、日本国民になぐさめと支えを与えようと、供養のための灯明を捧げつつ、ささやかながらも心のこもった勤めを行うのを目にし、私は深く心を動かされました。
 
 私自身は押し寄せる津波のニュースをなすすべもなく見つめていたことをおぼえております。そのときからずっと、私は愛する人々を失くした家族の痛みと苦しみ、生活基盤を失った人々、人生が完全に変わってしまった若者たち、そして大災害から復興しなければならない日本国民に対する私の深い同情を、直接お伝えできる日を待ち望んでまいりました。いかなる国の国民も決してこのような苦難を経験すべきではありません。しかし仮にこのような不幸からより強く、より大きく立ち上がれる国があるとすれば、それは日本と日本国民であります。私はそう確信しています。
 
 皆様が生活を再建し復興に向け歩まれるなかで、我々ブータン人は皆様とともにあります。我々の物質的支援はつましいものですが、我々の友情、連帯、思いやりは心からの真実味のあるものです。ご列席の皆様、我々ブータンに暮らす者は常に日本国民を親愛なる兄弟・姉妹であると考えてまいりました。両国民を結びつけるものは家族、誠実さ。そして名誉を守り個人の希望よりも地域社会や国家の望みを優先し、また自己よりも公益を高く位置づける強い気持ちなどであります。2011年は両国の国交樹立25周年にあたる特別な年であります。しかしブータン国民は常に、公式な関係を超えた特別な愛着を日本に対し抱いてまいりました。私は若き父とその世代の者が何十年も前から、日本がアジアを近代化に導くのを誇らしく見ていたのを知っています。すなわち日本は当時開発途上地域であったアジアに自信と進むべき道の自覚をもたらし、以降日本のあとについて世界経済の最先端に躍り出た数々の国々に希望を与えてきました。日本は過去にも、そして現代もリーダーであり続けます。
 
 このグローバル化した世界において、日本は技術と確信の力、勤勉さと責任、強固な伝統的価値における模範であり、これまで以上にリーダーにふさわしいのです。世界は常に日本のことを大変な名誉と誇り、そして規律を重んじる国民、歴史に裏打ちされた誇り高き伝統を持つ国民、不屈の精神、断固たる決意、そして秀でることへ願望を持って何事にも取り組む国民。知行合一、兄弟愛や友人との揺るぎない強さと気丈さを併せ持つ国民であると認識してまいりました。これは神話ではなく現実であると謹んで申しあげたいと思います。それは近年の不幸な経済不況や、3月の自然災害への皆様の対応にも示されています。
 
 皆様、日本および日本国民は素晴らしい資質を示されました。他の国であれば国家を打ち砕き、無秩序、大混乱、そして悲嘆をもたらしたであろう事態に、日本国民の皆様は最悪の状況下でさえ静かな尊厳、自信、規律、心の強さを持って対処されました。文化、伝統および価値にしっかりと根付いたこのような卓越した資質の組み合わせは、我々の現代の世界で見出すことはほぼ不可能です。すべての国がそうありたいと切望しますが、これは日本人特有の特性であり、不可分の要素です。このような価値観や資質が、昨日生まれたものではなく、何世紀もの歴史から生まれてきたものなのです。それは数年数十年で失われることはありません。そうした力を備えた日本には、非常に素晴らしい未来が待っていることでしょう。この力を通じて日本はあらゆる逆境から繰り返し立ち直り、世界で最も成功した国のひとつとして地位を築いてきました。さらに注目に値すべきは、日本がためらうことなく世界中の人々と自国の成功を常に分かち合ってきたということです。
 
■「ブータンは小さな国ではありますが強い国でもあります」
 
ご列席の皆様。私はすべてのブータン人に代わり、心からいまお話をしています。私は専門家でも学者でもなく日本に深い親愛の情を抱くごく普通の人間に過ぎません。その私が申しあげたいのは、世界は日本から大きな恩恵を受けるであろうということです。卓越性や技術革新がなんたるかを体現する日本。偉大な決断と業績を成し遂げつつも、静かな尊厳と謙虚さとを兼ね備えた日本国民。他の国々の模範となるこの国から、世界は大きな恩恵を受けるでしょう。日本がアジアと世界を導き、また世界情勢における日本の存在が、日本国民の偉大な業績と歴史を反映するにつけ、ブータンは皆様を応援し支持してまいります。ブータンは国連安全保障理事会の議席拡大の必要性だけでなく、日本がそのなかで主導的な役割を果たさなければならないと確認しております。日本はブータンの全面的な約束と支持を得ております。
 
ご列席の皆様、ブータンは人口約70万人の小さなヒマラヤの国です。国の魅力的な外形的特徴と、豊かで人の心をとらえて離さない歴史が、ブータン人の人格や性質を形作っています。ブータンは美しい国であり、面積が小さいながらも国土全体に拡がるさまざまな異なる地形に数々の寺院、僧院、城砦が点在し何世代ものブータン人の精神性を反映しています。手付かずの自然が残されており、我々の文化と伝統は今も強靭に活気を保っています。ブータン人は何世紀も続けてきたように人々のあいだに深い調和の精神を持ち、質素で謙虚な生活を続けています。
 
今日のめまぐるしく変化する世界において、国民が何よりも調和を重んじる社会、若者が優れた才能、勇気や品位を持ち先祖の価値観によって導かれる社会。そうした思いやりのある社会で生きている我々のあり方を、私は最も誇りに思います。我が国は有能な若きブータン人の手のなかに委ねられています。我々は歴史ある価値観を持つ若々しい現代的な国民です。小さな美しい国ではありますが、強い国でもあります。それゆえブータンの成長と開発における日本の役割は大変特別なものです。 
 
 我々が独自の願望を満たすべく努力するなかで、日本からは貴重な援助や支援だけでなく力強い励ましをいただいてきました。ブータン国民の寛大さ、両国民のあいだを結ぶより次元の高い大きな自然の絆。言葉には言い表せない非常に深い精神的な絆によってブータンは常に日本の友人であり続けます。日本はかねてよりブータンの最も重大な開発パートナーのひとつです。それゆえに日本政府、およびブータンで暮らし、我々とともに働いてきてくれた日本人の方々の、ブータン国民のゆるぎない支援と善意に対し、感謝の意を伝えることができて大変嬉しく思います。私はここに、両国民のあいだの絆をより強め深めるために不断の努力を行うことを誓います。
 
 改めてここで、ブータン国民からの祈りと祝福をお伝えします。ご列席の皆様。簡単ではありますが、(英語ではなく)ゾンカ語、国の言葉でお話したいと思います。
 
「(ゾンカ語での祈りが捧げられる)」
 
 ご列席の皆様。いま私は祈りを捧げました。小さな祈りですけれど、日本そして日本国民が常に平和と安定、調和を経験しそしてこれからも繁栄を享受されますようにという祈りです。ありがとうございました。
 
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] ブータン国王の演説から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv71103233?po=news&ref=news#14:28