旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション26 「特別 おたのしみ弁当」(小田原駅)

2021-11-24 09:07:23 | 駅弁コレクション
【特別 おたのしみ弁当】(小田原駅)
                           2021.11.24投稿

1978年(昭和53年)2月11日
 東海道新幹線車内販売で購入 価格500円
                       [製造元](株)東華軒


 小田原は古くは東国の要衝として、小田原藩の城下町でありまた、箱根の山越えを控えた宿場として東海道五十三次中最大の規模を誇ったところです。
 掛紙には「小田原城」「旅人」「飛脚」「高札場」がデザインされています。
 東華軒の創業者は旅館を経営していたことからこのような掛紙になったのではないかと想像しています。
1978年(昭和53年)2月11日。東海道新幹線車内販売で購入したものです。
 『卒業旅行』から帰った翌日、引っ越し屋さんでアルバイトしていた汲田君に荷造りを全部してもらい、その翌日の11日に運送屋さんが取りに来てアパートを引き払い、自宅に帰る途中購入した、学生時代最後の駅弁です。

 「特別 おたのしみ弁当」は、小田原市に本社のある東華軒の駅弁です。1888年(明治21年)7月1日。創業者が東海道本線国府津駅構内で竹の皮に包んだ握り飯を販売したのが、東海道本線最初の駅弁とされています。
 1982年(昭和57年)発行の『駅弁全線全駅』(主婦と生活社)では、白黒写真とともに次のように紹介されています。
 「小田原で駅弁を販売する「東華軒」が、初めて弁当を売り出したのは明治21年。塩にぎり飯、梅干し、香のものを竹皮に包み、1個7銭だった。それをルーツに少しずつ形を変えて生まれたのがこの弁当。いわゆる幕の内形式で、ご飯に鳥そぼろ、えびフライ、魚フライ、かまぼこ、卵焼き、ちくわなどの副菜がつき、だれにでも好まれる味つけが特徴になっている。」


 『特別』が『特製』に、勿論掛紙も違いますが、現在も「お楽しみ弁当」は販売されています。
 現在のお弁当の一口メモに「東華軒のお弁当には幕ノ内弁当はございません! ありきたりな幕ノ内よりも、お客様に楽しみにしてもらうようなお弁当を目指すべくつくられた駅弁 それがおたのしみ弁当です!」とあります。




コメントを投稿