現実の世界でも、夢の中でも、女性から声をかけられたのは初めてだ。
欲求不満なのだろうか。
声をかけられたと言っても、映画館のような長い席の一番左の席に座っていたら、声をかけられ、皿に載っていたマグロの2切れの刺身を勧められた。
箸がなくて、手で2つも食べたのだが、全く味の記憶がなく、美味しい、とは返事できなかった。
若い女性で、格好いい、と言って、その隣に母親らしき女性が座って、笑っている。
ただそれだけで、それ以上はない。
一度でいいから女性から声をかけてもらいたかった、と思う。