ちよとイーダの物語・１２

イーダ、また少し大きくなったような気がする。
気がつけば生後3ヶ月。

3ヶ月になったとはいえ、まだまだチビッコなので
今は教育期間中なのです。

なにもかもが初めてのことが多いイーダには
やってはいけないことを教えています。

例えば、人間の食事には手を出さないようにする、とか
キッチンには上がらないようにする等。

大体、猫さんに躾は殆どしない私ですが
イーダは泌尿器に不安がある猫さんなので
療法食以外は口にしてほしくないのです。

なので、人間の食事を食べてしまっては体に悪いし
（これはイーダだけでなく猫さん全体に当てはまる事）
キッチンに上がって、例えば調味料などを口にしては困ります。
人間の食べ物の味を覚えさせないためにも、教育は必要なのですね。

この教育で困った事は、
イーダが『叱られる』と言う事がわからないという事。
私が「コラー！」て言っても
それが叱られているとわからない。
どうやったら『してはいけない』とわからせる事ができるんでしょうか？

仕方ないから、食卓に上がってくれば、
その都度下ろして「ダメ！」って言ってますけど
下ろしても下ろしても上がって来る。
ものすごい手間！

でも、イーダ、
結構聞き分けがいいのか、何回かすると諦めるようになってきた。
私の食事中、大人しく寝て待つ事ができるようになってきた。

思えば、仔猫のちよさんは殆ど躾いらずの猫さんだった。
お腹に条虫がいた頃は、卑しいまでに食べたがっていたけど
駆虫したとたん、カリカリ以外は食べなくなったし
前の飼い主によく叱れていたのかわからなけど
「ダメ！」と言うとよく聞き分けていた。
ラクチンな猫さんだったんだなぁ。

イーダに一番効果があるのは
ちよに「シャー！」て言われてネコパンチを1発くらいお見舞いされる事。
ちよもイーダを教育している期間。
「私の方が上なのよ！」とイーダにとことん教え込んでいるのでしょう。

それでもタワーのてっぺんは最近イーダに奪われ気味ですけど？

「ここはあたくしの場所よ！」

猫タワー、もうひとつ増やそうか・・・？