香川に星の数ほどあるさぬきうどん店を巡り食べ歩く旅。
それが『さぬきうどん屋巡り』
計画を練るヨロコビに始まり、
店に辿り着くヨロコビ(分かり難い場所にあったりするからね。)、
美味しいうどんを食べるヨロコビ、
新たに美味しいうどん屋を見つけたというヨロコビがある。
それが、比較的狭い範囲での移動で済み、
うどんも1玉150円前後と激安なので経済的にも安心感がある。
こんな素晴らしいレジャーはなかなかないよね!
てな訳で、『第3回、さぬきうどん行脚』に行ってきました。
(前回、前々回はこちら→
『さぬきうどん行脚1』・
『さぬきうどん行脚2』)
一軒目はいつもの『彦江』です。
ここのうどんは外せない!
多分、この先行うであろう、うどん行脚の旅でも1軒目は必ず彦江になると思います。
そんくらい彦江ファンな私。
初めて行った時迷っていた道も、もうナビを使わなくても行けるようになりました。
『かけ』(あつあつ)にしました。トッピングはお揚げ。
やや太めのうどんは、香りよし!コシよし!更につゆうまし!でいう事なしです。
うどん(小)140円、お揚げ60円の合計200円。
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2軒目は彦江と同じ坂出市にある『兵郷』へ。
彦江を出て数分で到着。
お店の入り口に、うどんの注文の仕方が書いてあって
それにしたがって、釜場へ行きます。
釜場では、うどん茹で係のおばちゃんがいて注文を聞いてくれます。
丼にうどんを入れてもらったら、後にいる製麺係のおばちゃんに会計してもらいます。
そして、釜場の隣の店内か外の軒下でうどんを食べます。
雰囲気重視で、寒かったけど外で食べました。
熱い麦茶が用意してあって嬉しい心遣い。
かけ(あつあつ)にして、トッピングは葱と天かすのみ(無料)。
細目のうどん、つるっとした感触で美味しい!
あっという間につるっと胃袋に納まりました。
うどん(小)150円。
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3軒目も坂出市にあるお店、『日の出製麺所』へ。
今回のうどん行脚はここがキーポイントでした。
なんせ日の出は11時半から12時半のたった1時間しか営業してないのです。
この1時間に合うように、彦江から兵郷とまわってきました。
日の出に着いたのは11時前でしたが、
すでに駐車場には数台の車がとまっていて車の中で人が待っていました。
車は京都、神戸、徳島、と県外ナンバーばかり。
さすが有名店。
11時になると、なんの合図もないのに何故かみんな出てきて店の前に並び始めました。
私も慌てて列に並びます。
しばらくすると、お店の人が出てきて
「とりあえず先にご注文をお聞きしま~す!」と言って
並んでいる客に注文を聞いてまわります。
そして、店に入れる人数だけ区切って客を店内に案内してくれます。
なんかね、1時間の間にどれだけ効率よく客をまわせるか考えられてるみたいですよ。
私は2順目に店内に入れました。(早めに来といて良かったワー)
かけ(あつあつ)、トッピングは葱と天かす(無料)のみ。
小ぶりの可愛い丼に細目でチュルチュルっとした麺が入ってます。
おつゆが少し薄い感じでしたが、美味しいうどんでした。
うどん(小)驚きの100円。
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4軒目は坂出市を出て、まんのう町へ向かいます。
海側から山側へと車を走らせていると雲が出てきて雨がポツポツ。
坂出ではあんなに天気が良かったのに。
まんのう町に入った頃から、みぞれ混じりになり
目的の『谷川米穀店』に着いた頃には雪になりました。
ここの営業時間も11時前から13時までと短いのですが間に合いました。
しかし麺切れになると閉店時間前でも終了となってしまうのでヒヤヒヤ。
雪の降る中、行列に並ぶ。
寒い・・・。
店の中からドンドンドンドンとうどんを打つ音がするので
まだ麺はあるのかな・・・。
店内に入れた時はホッとしました。
おばちゃんが「寒かったなぁ。」と言って優しい笑顔で注文を聞いてくれます。
うどん(温)、トッピングは葱と青とうがらし(茶色のやつ)。
おばちゃんは「とうがらしは辛いよ~。気をつけてよ。」と言ってました。
こちらのうどんは醤油か釜玉にするかだけで、つゆは置いてません。
私は醤油をテロッとひとかけ。
葱と青唐辛子が麺に絡むようにグリグリ混ぜます。
キレイなうどん。細目ながらもコシもしっかり。
青唐辛子が本当に辛いけど、これがなんともうどんに合うので驚き。
「う、うま~!」と感動していたら
店内の裏口(裏口の前に座って食べていた。)からおばあちゃん登場。
刻んだ葱を店内に出しに現れたのだけど
私に「美味しいか?」と話しかけてきました。
「うん、美味しいよ!とっても美味しい!」と感動を伝えたら嬉しそうに笑っていました。
私は、ふと気になったので「おばあちゃんは何歳になるの?」と訊ねてみたら
「おばあちゃんはな、もうすぐ90歳になるのよ。今89歳なんよ。エヘヘ。」だって!
ふっくら艶々したほっぺを見てもとても90近いおばあちゃんには見えない!
私は思わずおばあちゃんのほっぺをナデナデして
「90歳になるとは思えないよ!この肌艶は!」と驚嘆して言うと
おばあちゃんはニコニコして「うどん食べとったらお肌ツヤツヤになるよ~。」ですってよ!
みなさん!うどんを食べましょうよ!
あー、可愛いおばあちゃんだったなぁ。
『谷川米穀店(略してタニベー)』には公式HPがありました。
HPによると、この可愛いおばあちゃんは先代おかみの豊子ばあちゃんでした。
青唐辛子も豊子ばあちゃんの手作り!
いつまでも元気で長生きしてほしいなぁ。
おうどんも美味いけど、お店の人もみんな人が良さそうで気持ちが温かくなりました。
また行きたい!
うどん(小)120円。
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次行くと、うどん行脚記録更新の5軒目になります。
1軒目から4軒目まで割と短時間の間にうどん4玉を食べましたが、なんだかまだいけそうな感じ。
今回は殆どトッピングを乗せてないからでしょうか?
よし!じゃあ5軒目に行っちゃおう!
次は丸亀市の飯山町にあるお店です。
さぬき富士がよく見える場所にあります。
まんのう町は雪が降っていたのに、丸亀に下りて来たら晴れ!
さぬき富士もよく見えます。
5軒目のお店は『なかむら』です。
麺切れを恐れていましたが、間に合いました。
ここは、その昔
「我の葱は我でとってきて我で刻め」といって、
自分が食べる分の葱は、客自ら店の前にある畑へ行って葱を取ってきて、店内で自分で葱を刻むシステムでした。
そこまでセルフとは!でもそれでも食べたい!そしてなんかオモロイやん!
ということで有名になりました。
今はそんな事はなく、ちゃんと刻んだ葱が置いてありました。
かけ(あつあつ)、トッピングは葱(無料、刻み済)のみ。
細目のやわらかいうどん。つゆは薄め。
美味しいのだけど、わたし的にはもうちょっとコシが欲しかったです。
うどん(小)150円。
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5玉、完食!
さすがに腹がパンパン!
第3回のうどん行脚、今回は5軒となりました!
新記録おめでとうございます!
ありがとうございました。
さて、今回の1位のうどん屋は、やっぱり彦江です。
きっと、これからもたくさんうどん屋に行くでしょうが
どこへ行っても彦江が1位なのは変わらないと思うので、
ここは殿堂入りしてもらいましょう。
で、今回の1位とさせていただくのは
『谷川米穀店』さんです。
大体私はうどんは『かけ』派なのだけど、
醤油うどんをこんなに美味しいと思ったのは初めてでした。
そして豊子ばあちゃんがとっても可愛かった!
絶対、また行く!