母のとこの猫軍団も、今や4匹。
もう軍団と呼ぶには程遠い感じだ。
4~5年前は総勢9匹も猫がいて
勝手に出入りする野良猫も入れたら11匹もの猫が
母の家にうようよ入り乱れていたものだ。
5年の歳月で
死別があったり家出があったりして
現在4匹となってしまった。
---
9匹在籍時の軍団の中でボス格だった
『ア太郎』というでかい雄猫がいた。
その名の通り、モーレツだった。
血気盛んな頃は、周囲の猫を牛耳っていた。
しかし、ア太郎は以外と寂しがり屋で甘えん坊の面もあった。
私が遊びに行ったら、すぐに膝にあがってきていたし
寝るときはお布団の中に潜り込んで来て一緒に寝てくれる
なかなか可愛い猫なのだ。
そんなア太郎は、
ある日、近所の伯母の家を訪問し
何故かそれっきり、母の家に帰ってこなくなったのだ。
その時期のア太郎は、少し衰えていた。
膀胱炎を患ったこともあり、かつての体力がなかったと思われる。
そこへ、若くてでかくて黒い猫(グレ)がやってきたのだ。
グレは堂々と母の膝へあがり、母を独り占めした。
ア太郎は縄張りを追われてしまったのだ、、、
と、母は考えているのだ。
そして今でも傷心なのだ。
「ア太郎は帰ってきたくても、帰って来れないんだ。」
と言っている。
その証拠に、
「今でも時々、遠くからうちを眺めている。」らしい。
それらしい写真が見つかった。
これまた家出猫のスーを撮った写真なんだが
よ~~く見ると、、ア太郎がいるのだ。
ア太郎は本当は帰って来たいのだろうか。
母は、こんなア太郎の姿を見ては涙しているのだが・・・。
先日、伯母の家にア太郎に会いに行ってみた。
するとア太郎は、母の家が見えるあの場所に座っていたのだ。
伯母に、
「ア太郎は母さんちを見てるんだろうか?」と尋ねたら
「あれはオシッコしてんのよ。」と、伯母は笑っていった。
「え・・・?」
よく見たら、ア太郎はオシッコしていた。
あの場所は、ア太郎のトイレスポットだったのだ。
母はそれを見て泣いていたのだ。
「アタ、帰ってきてもいいんだよ・・。」と
オシッコする猫を見てつぶやいて泣いているのだ。
オシッコを終えたア太郎は
スッキリした顔で伯母の元へ走ってきて
ゴロゴロと甘えていた。
もうメロメロに伯母に甘えていた。
伯母は大の猫好きで、ものすごく猫を可愛がるのだ。
ア太郎は、グレに縄張りを奪われた訳でも
泣く泣く家を捨てた訳でもなかったのだ。
伯母の猫可愛がりにすっかりハマってしまったのだ。
そうだった、
ア太郎は甘えん坊だったんだ。
「ア太郎は私にメロメロなのよ。」と伯母。
ア太郎はとても幸せそうだった。
ア太郎に帰る理由など、もう無いのだ。
もう軍団と呼ぶには程遠い感じだ。
4~5年前は総勢9匹も猫がいて
勝手に出入りする野良猫も入れたら11匹もの猫が
母の家にうようよ入り乱れていたものだ。
5年の歳月で
死別があったり家出があったりして
現在4匹となってしまった。
---
9匹在籍時の軍団の中でボス格だった
『ア太郎』というでかい雄猫がいた。
その名の通り、モーレツだった。
血気盛んな頃は、周囲の猫を牛耳っていた。
しかし、ア太郎は以外と寂しがり屋で甘えん坊の面もあった。
私が遊びに行ったら、すぐに膝にあがってきていたし
寝るときはお布団の中に潜り込んで来て一緒に寝てくれる
なかなか可愛い猫なのだ。
そんなア太郎は、
ある日、近所の伯母の家を訪問し
何故かそれっきり、母の家に帰ってこなくなったのだ。
その時期のア太郎は、少し衰えていた。
膀胱炎を患ったこともあり、かつての体力がなかったと思われる。
そこへ、若くてでかくて黒い猫(グレ)がやってきたのだ。
グレは堂々と母の膝へあがり、母を独り占めした。
ア太郎は縄張りを追われてしまったのだ、、、
と、母は考えているのだ。
そして今でも傷心なのだ。
「ア太郎は帰ってきたくても、帰って来れないんだ。」
と言っている。
その証拠に、
「今でも時々、遠くからうちを眺めている。」らしい。
それらしい写真が見つかった。
これまた家出猫のスーを撮った写真なんだが
よ~~く見ると、、ア太郎がいるのだ。
ア太郎は本当は帰って来たいのだろうか。
母は、こんなア太郎の姿を見ては涙しているのだが・・・。
先日、伯母の家にア太郎に会いに行ってみた。
するとア太郎は、母の家が見えるあの場所に座っていたのだ。
伯母に、
「ア太郎は母さんちを見てるんだろうか?」と尋ねたら
「あれはオシッコしてんのよ。」と、伯母は笑っていった。
「え・・・?」
よく見たら、ア太郎はオシッコしていた。
あの場所は、ア太郎のトイレスポットだったのだ。
母はそれを見て泣いていたのだ。
「アタ、帰ってきてもいいんだよ・・。」と
オシッコする猫を見てつぶやいて泣いているのだ。
オシッコを終えたア太郎は
スッキリした顔で伯母の元へ走ってきて
ゴロゴロと甘えていた。
もうメロメロに伯母に甘えていた。
伯母は大の猫好きで、ものすごく猫を可愛がるのだ。
ア太郎は、グレに縄張りを奪われた訳でも
泣く泣く家を捨てた訳でもなかったのだ。
伯母の猫可愛がりにすっかりハマってしまったのだ。
そうだった、
ア太郎は甘えん坊だったんだ。
「ア太郎は私にメロメロなのよ。」と伯母。
ア太郎はとても幸せそうだった。
ア太郎に帰る理由など、もう無いのだ。