寝る前に必ず本を読んでいる。
今は、来年の大河の予習にと、
司馬遼太郎の『竜馬がゆく!』を読んでいる。
『坂本龍馬』という人物はあまりにも有名で、人気があるのは知っていた。
しかし歴史本嫌いであったために、
具体的に何をした人なのかはっきり言って知らなかった。
(幕末になんか活躍したんだろう、くらいの知識)
しかし、来年の大河ドラマを2倍楽しく観る為に、
なぜか家に保管してあった
『竜馬がゆく!』全8巻に手をつける決心をした。
歴史本は、やたら登場人物が多すぎて話がややこしくてあまり好きでなく、
全8巻という多さにひるんだりしたが
読み始めたら、この竜馬の面白さにすっかりハマってしまった。
司馬遼太郎がうまいというのもあるのだろうが
やっぱり龍馬という人物が魅力的というのが大きい。
睡眠導入材としての読書のつもりが(字を読んでると眠くなるのだ)
その面白さにすっかり夜が明けるまで読みふける事しばしば・・・。
私はもうすっかり龍馬に惚れてしまった。
龍馬は、幕末の革命志士として強い男のイメージが大きくて
それに憧れる人も多いかと思うのだけど
私はなんといっても、あのテキトーなところに参ってしまった。
礼儀を重んじる時代に、無作法きわまりなくてテキトーなのだ。
偉い人を前にしても鼻くそほじってるようなところが大好きだ。
上の画像は、有名な竜馬の写真。
あの時代に写真を撮るなんてことは、とってもスゴイことなのに
着物も袴もシワッシワ。
そのくせ、ブーツ履いて格好つけてるところが
なんかずれてて可愛いじゃないか。
この人、香水も好きだったんだって。
さて、すっかり龍馬好きになった私は、にわかに高知に行きたくなった。
龍馬の生まれた土佐藩だ。
多分、来年は大河の影響で龍馬ブームになり、高知も賑やかになるだろう。
その頃行くのはなんだかミーハーぽくていやだ。
という訳で、先日、日帰りで高知へ出かけて来た。
高知には県立の『坂本龍馬記念館』をはじめ
『龍馬の生まれたまち記念館』『龍馬歴史館』がある。
ひとりの人物にこれだけの建物がある。
龍馬も、後々自分についてこれだけ根掘り葉掘り調べられて
展示されるとは想像しなかっただろうなぁ。
今回私は
『龍馬の生まれたまち記念館』『坂本龍馬記念館』に行ってきた。
蝋人形満載の『龍馬歴史館』も行くつもりだったのだが
生まれた町と記念館を回ると、
さすがにお腹いっぱいになってしまって歴史館はやめた。
(記念館は興味深いものがたくさん展示されていて、とても良かったよ!)
今回、龍馬ゆかりの地を巡ってみて思ったのが
「どんだけ銅像あんねん!」てことだ。
これは有名な桂浜の龍馬像。
上の写真を元に作成されたそうだが、やや表情が険しすぎる感じだね。
記念館入り口に立っている龍馬像。
険しさはなく、なんとなく眠そう。
これも記念館前にある、小さな龍馬像。
ポーズだけが、かろうじて龍馬。
記念館内にある龍馬の蝋人形。
だれ?・・・龍馬?
生まれたまち記念館内にある龍馬人形。
努力は認めるよ・・・。
龍馬郵便局にある龍馬像。
おせっかいなガイド気取りのおばさんがいて、
私達を無理矢理この龍馬郵便局に連れて行ってくれたのだが
そのおばさんは「この龍馬像が一番いいわ~!」と言っていたけど
一番似てないと私は思った。
龍馬郵便局のポストの上にある小さな龍馬像。
郵便局のお姉さんは、有名な作家の作品だと自慢していたが
これについては、もう龍馬の面影すらないではないか。
イッツアスモールワールドでクルクル回っていそうな。
龍馬は写真も数枚残っているにもかかわらず
どれもこれもことごとく似ていない銅像ばっかりだ。
龍馬も、後々自分自身の(似てない)銅像があっちこっち立てられるとは
想像しなかっただろうな。