日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

花薄 風のもつれは 風が解く

2018年10月19日 | 秋の花


10月も中旬を過ぎて、急に肌寒くなりましたね。
お風邪などひかれませんよう、お気をつけてお過ごしくださいね。

秋が深まりゆく季節、野山では薄(すすき)が見頃を迎えています。
今年は、ほんとうに雨の日が多くて・・・
明日からは、ようやく秋晴れの日が続くようですので、ほっとしております。

「花薄 風のもつれは 風が解く」

昭和時代に活躍された俳人・登山家「福田 蓼汀(ふくだ りょうてい) 」が詠んだ句です。

◎花薄(はなすすき)→すすきの花

薄(すすき)は、秋のお月見のお供えとして古くから親しまれていますね。
漢字では「芒(すすき)」とも書きます。
また、動物の尾が風になびく様子に似ているので「尾花(おばな)」と呼ばれていたり、
薄などの茎や葉を用いた屋根「茅葺き屋根(かやぶきやね)」に活用されていたことから
「茅(かや)」とも呼ばれていました。

薄の花言葉の一つに「心が通じる」という意味の花言葉があります。
人生の中では様々なことがございますが、
あまり難しくしないで心穏やかに、自然の流れ(風)の中で自然に解決されてゆきますよ・・・と
そっと寄り添って励ましてくれている句のように感じています♡


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