日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

見ぬものを 見るより嬉し さくら花

2022年04月02日 | 春の花


4月になりました。
先週は五分咲きほどだった染井吉野(ソメイヨシノ)も、あっという間に満開になりました。
関東地方では、昨日から寒い日が続いておりまして・・・
もうしばらく満開の桜を楽しめそうです。
寒暖の差が大きい時季ですので、どうぞ体調にお気をつけてお過ごしくださいね♡

「見ぬものを 見るより嬉し さくら花」

江戸時代に最も活躍された女流俳人「加賀 千代女(かがの ちよじょ)」が詠んだ句です。

千代女さんは、52歳の頃に仏門に入り、
法名は「素園」と号され、「千代尼(ちよに)」と呼ばれるようになります。
この句は、千代尼になられて詠まれた句として親しまれています。

見たこともないものを見るよりも・・・
毎年のことですが、待ちどおしくしている桜の花を見るのが、
私には嬉しいのです・・・

江戸時代の人々が、美しい桜の花を見るのを心待ちにされていた様子が伝わってきますね♡
今の私たちも、毎年桜の開花をとても楽しみにしていますね。

楽しみと言えば、江戸時代には道中を巡る「双六(すごろく)」が大流行していたそうです。
江戸中の桜の名所を巡る江戸花見双六は、
日本橋をスタートし、江戸中の桜の名所を巡りながらコマを進めて・・・
最後は日本橋に戻って上がりになります。
各コマには、桜の名所の風景が描かれており、桜の種類も書かれていたそうです。

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