役所 信太のひとりごと。。。(カウントダウン365×4→0)

旅先で感じたことや報道など私的に思うこと

運が無い

2010年04月19日 03時22分28秒 | Weblog
生まれてこのかた
「つき」がありません。

運が無い。

特に異性関係では
10代は全く運がなかった。

一番運がなかった学生時代のエピソード。

思い起こしてみると・・・・。

それは、
学園祭の準備で忙しくしていた時のこと・・・。

当時、
私の通っていた学校は
クラス単位で学園祭に参加するのではなく
各学年のクラスの数字(2組とか3組とか)で
学園祭限定の「団」を組んで
一致団結して催し物を作り上げて行くという仕組みでした。
要するに
上級生も下級生も一つの団として
ごちゃ混ぜになり
取り組まなければならないのでした。

部活の先輩や後輩が団にいるわけで
当時はまだ昭和時代、
上下関係が目茶目茶厳しく
先生より先輩の方が怖い
殴る蹴るは当たり前の時代でした。
だからか
かなりストレスの溜まる学園祭でした。

そんな学園祭間近の
とある準備時間のこと・・・。
確か
応援合戦の全体練習中の時だったと思います。
原因は分かりませんが
突然
同じクラスの女子が2人
大きな声で喧嘩を始めてしまったのでした。
私は
下級生の手前上
「これはまずい」
そう思い喧嘩の仲裁に入り
その場を収めようとしました。

しかしながら
仲裁に入るや否や
私にいきなり喧嘩の矛先が向いてきて
さっきまでの大声の喧嘩が嘘だったかのように
2人して
私を悪者扱いして
攻撃(口撃?)してきたのでした。
罵声を浴びせられている私は
わけがわからず
焦るばかりで
周りの状況を冷静に判断できませんでした。

今思うに、
あの時の焦った私の姿は
きっと
非常に残酷に
弓矢のごとく彼女たちの言葉が
全部
私の心にグサグサ刺り
討ち死に寸前の様だったと思います。

更に周りからは
冷たい目で見られるし・・・、
私が悪いように級友からひやかされるし・・・。

最終的には
なぜか
私が謝るはめになってしまった様な・・・。

非常に納得がいかないまま
結局
学園祭が終わり・・・。

私はその後
女子2人を避けるようになりました。
また悪者にされ
酷い仕打ちを恐れたからという感情もありましたが、
「避ける」というよりは、
彼女たちの扱い方がわからないので
君子危うきに近寄らず・・・
という感じでしょうか・・・。
元々自分に自信が無い上に
思春期で傷付きやすい繊細な性格だったことも災いして
追い打ちをかけるがごとく
人との関わりを排除する感性を育ててしまった。
自分の至らなさが
人間形成を失敗してしまったようです。

同じクラスだから
毎日顔を合わせるものの
彼女たちが近付いてきたら
退避ぃ~と心で叫んで逃げていました・・・。
露骨にではなく
さりげなくです。
それは
卒業まで続き
結局最後まで逃げ通しました。

月日が流れ・・・。
次第にそのことは
記憶の片隅に忘却されてしまいました。

10年ほどして
級友の結婚式がありました。

その避けていた2人と再会しました。

2人と話すのは
喧嘩の仲裁に入って悪者になった時以来でした。
社会人になって
女性が多い職場で
強烈な女性の上司や先輩に鍛えられ
女性が苦手なのは
すっかり克服されていたので
昔、喧嘩の仲裁で悪者になったことも
彼女達から退避していた事も
すっかり忘れてしまっていました。

だから何気に
久しぶりぃ元気?
そんな風に話しかけてしまったのでした。

普通に2人と近況報告・・・。

ところが
話が進むにつれ
意外な方向に向かって行ってしまい
私は
そこで思わぬ告白を受けてしまうのでした。

彼女たちは
学生時代
ずっと私のことが好きだったと。
2人して
私に好意を持っていて
お互いに
こっそり告白するつもりだったそうだ。
なのに
学園祭の準備をしていく上で
お互いに
「被っている感情」に
気が付いてしまった。

彼女ら2人は級友であっても
深い友人でなかった。

普通なら
それが原因で
仲違いが始まる契機になるはずなのに・・・。

彼女たちが尊敬に値するのは、
友情は深くはなくても
級友であることは変わらないので
逃げたり譲りあったりすることはせず
私に直接向き合い
告白して
どちらが付き合っても
恨みっこなしにしようと
話し合ったところだ。

彼女達の「告白」は更に続く・・・。

彼女達は
学園祭の準備期間中のどこかで
私に告白しよう
そう話し合いをつけた。

学園祭の本番も近くなり
段々焦りだした彼女達は
抜け駆けは無し
同時に告白しようと
感情が高ぶっていた・・・。

私があの時目撃していた喧嘩は
これだったのでした。

そんな話をしているとはつゆ知らず
言うなれば
「恋愛の決起大会」で
感情が高ぶっていただけ
私はそれを勘違いして
喧嘩していると思い込み

「喧嘩は止めろ、
 
 下級生が見ている恥を知れ」と

勇み立って割って入ってしまった・・・。

それが真相・・・。

彼女達には
私を悪者にした意識など微塵もなく、
罵声を浴びせたことも
謝らせたことも
全く記憶にないとのことでした。
私が傷付いていたなど
考えもしなかったとのことでした。
彼女等の当時の私の印象は、
細かいことなど気にもしない豪快な男だったそうです。

学園祭後も
好意を伝えようと努力してくれていた。
なのに
2人を避け
逃げ回っていた私・・・。
その態度に
徐々に心が折れ始め
告白を断念することになってしまったとか…。

私はもともと人付き合いが下手で
学生時代は
かなり無理して普段から級友と接っしていました。
そんな時に
彼女達からのあの罵声、
悪者にされ、謝らさせられた仲裁事件。

女性が少々苦手になったきっかけでした。

真相は好意を持ってくれていたのに・・・。

そうとも知らず
自分勝手に思い込み
女性だけでなく人間との接し方全般において
消極的になって行った契機の事件・・・。

あの時
仲裁に入るのではなく
傍観者に徹し
話を聴き耳を立てて聞いていれば
結果は違っていたのかもしれない。

私のことだから
告白されても
どういう風に付き合ったら良いのかわからず
きっと「ごめんなさい」していただろう。
しかし
少なくとも
この告白を経験することは、
その後の私の人生において
少なからず人としての自信の形成に大きく寄与していただろう。
「人間嫌い」と
「人から受入れてもらえない消極的な感情」が
大きくなることはなかっただろう。

運が無かったのか
それが運命なのか・・・。

人の眼には豪快な男に移っても
・・・体格だけ豪快で・・・

我ながら繊細過ぎるな・・・。



。。。。