母の愛

先日実家に帰って際に、私の顔を見て母は、こう言った。

青白い顔して、甘いばかり食べてたら駄目よ。と

いつもの説教である。

母は何かと説教したがる、もう40半ばを迎えたおばさんにとにかくうるさい。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

母にとっては私はいつまでも子供なんだろう。

貧血気味なのは若い頃からで、体質である。血が薄いので、献血に行っても血をとってもらえなかったこともある。

時々レバーを食べなくてはと思うこともあるが、自分で調理するには抵抗があり、なかなか手が出ない。

私の顔を見て母は、レバーとほうれん草を買ってきた。

久しぶりに食べる、レバー炒め。そして、ほうれん草はなんと２束分のソテー。

母の料理はとにかく早くて量が多い。

良く言えば豪快で悪く言えば繊細さに欠ける。正直いってお世辞にも美味しいと言えないこともしょっちゅう。

しかし、母の料理には誰よりもたくさんの愛情がこもっている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

貧血気味の娘のためにいったい誰がこんな料理を作ってくれるだろう。

母の作るレバー炒めとほうれん草のソテーは美味しかった。

私もそんな料理を作れる親でありたいと思う。

実家から帰って来て一人になった時、ふとそんなことをしんみりと考えた。

今日は自分のためにニラレバ炒めを作てみた。