7月24日から25日にかけて、和歌山県田辺市にある闘鶏神社祭を訪れている。闘鶏神社は、允恭天皇8年に熊野権現を勧請し、田辺宮と称したのに始まると言われる古い神社で、闘鶏神社祭は16世紀中ごろに始まった歴史ある祭りである。別名「田辺祭り」とも称されている。例大祭は、7月24日(宵宮)と25日(本祭)に行われるが、氏子町では事前行事として曳き初めなどが町単位で7月初頭から随時行なわれる。ようは規模の大きな祭りといえる。
24日夕方、宵祭りの鳥居前に笠鉾が曳き揃えられる。ここでいう笠鉾とは山車のことをいう。本町、福路町、紺屋町、片町、北新町、南新町、江川浦、以上八つの町より笠鉾が揃えられる。
25日は町内を曳き回され、昼ごろ本町横町に江川町を除く全町の笠鉾が曳き揃えられる。昼食後「七度半の使い」と称される挨拶が交わされ、夕方前日同様に鳥居前に曳き揃えられるというが、25日は昼過ぎにお暇している。
「笠鉾」というと、まさに笠に鉾の形を想像するわけで、闘鶏神社祭ではいわゆる「笠鉾」を「衣笠」と呼び、これは全町にはなく、江川町と紺屋町のほか闘鶏神社に存在している。
以上宵祭り(昭和62年7月24日)撮影
以上本祭り(昭和62年7月25日)撮影
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