東御市祢津西宮古見立の道祖神群
公民館東側にある道のもう1本東側の道を少し下りてい行ったところに、写真の道祖神群が祀られている。注連が張られているものが双体道祖神、向かってその左にあるものが「道祖神」である。逆光のためそれらしい陰影が無いのではっきりしないが、当然ながら双体像がこの空間の中心であることは確かなのだろう。右端にあるものは合掌している丸彫りの単体像ながら、東部を欠損している。双体像、単体像、文字碑と勢ぞろいであるが、左端にあるものが自然石であり、岡村知彦氏はこれを「人形型自然石」と記している。そして道祖神群と記した通り、ここには道祖神しか祀られていない。その上で周囲にある五輪塔残欠である。当然ながら道祖神の祭祀場にある以上、これらは道祖神として祀られていると捉えて良いのだろう。佐久地域では道祖神以外の石造物にも五輪塔残欠が一緒に置かれている例があって、必ずしも「道祖神」と捉えられないのかもしれないが、こうした例が少なくないことは事実である。五つの五輪塔残欠以外にも小石がいくつか置かれていて、それらも含めて「道祖神」として捉えられるのかもしれない。岡村氏はここの道祖神として4基として一覧に掲載されているが、それ以外の石の捉え方は難しい課題と言える。
以上祢津西宮の6カ所の自然石道祖神を紹介してきたが、岡村氏の報告で捉えると今回の⑥を除いた5カ所が西宮における自然石道祖神のすべてということになる。
終わり
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