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伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

QGISによる「長野県民俗地図」試作1号

2022-10-25 23:16:40 | 民俗学

 長野県民俗の会第231回例会は8月6日に行われた例会。そのことは、2度にわたって記してきたが、とりわけ「民俗地図への「始まり」」は、その後会員で作業ができるようにと、3人で準備を進めてきた。そしてようやく県内全調査地点の位置をQGIS上に落とし込んで、地図作成の基本スタイルが出来上がってきたところだ。ここまでにもいろいろ議論をしてきたわけだが、何より実際に図を作成してみないと課題が見えてこない、というのがわたしの考えだった。

 そこでとりあえず県内全地点が落とされたデータに、過去にわたしがエクセルで作成した図のデータを結合して、とりあえず図を作ってみた。出来上がったばかりの全県データに載せたものだから、あくまでも試作であって、今後への向けての第1歩である。題名は「古いひな人形の処理方法」であって、過去に作成したものの中でもデータ量が多いものを選択した。なぜならばデータ量が多いほど見づらいという難点があるからで、ごちゃごちゃしているのはとりあえず仕方ない。繰り返すが試作である。この「古いひな人形の処理方法」は「ひな人形の処分」と題して2017年3月4日に掲載している。地図そのものはそちらの方が見やすいことはここに掲載した地図と見比べてもらえばはっきりする。

 さて、その地図の1枚目。

 QGISにおいて「地図を画像にエクスポート」で作成したもの。市町村枠を消せばもう少し見やすいのかもしれないが、県図枠が試作品に設定してないため、見づらいが勘弁。マークの種類はもちろん大きさを調整すれば、もう少し見やすいのはもちろん傾向が見えてくるのだろうが、小原さんに作成してもらった今あるマークではこの程度か。もう少しマークも向きや中白、中黒など種類を増やさないと選択肢がまだ少ない感じ。それとマークを選択したり調整したり、というところはかつてハンコを押して作成していた時同様に手間がかかる作業だ。もちろん書き直し(作り直し)は選択と同時にできるから早いのは言うまでもないが、一度作成したものをいくつも並べて「どれが良いか」ということをしないと意図したものは選択できない。レイヤーを複写して画面上でその作業していけば良いのだろうが、こうなるとディスプレイも複数欲しくなる。会員の多くの人に携わってもらわないといけないのだが、ここまで覚えてもらうのもこれからの課題である。

 

 それでは2枚目である。

 同じものを「プロジェクトをDXFにエクスポート」し、キャド上で市町村枠が目障りだったので線を薄くして画像に変換したもの。この方がずいぶん見やすいことがわかるだろう。今後作成した図をどのように画像化するかも、もちろん個人ごと異なるのかもしれないが、理想的な処理方法も検討が必要のようだ。気がついたのは「あれっ、凡例どうしよう」だった。とりあえず苦し紛れに作成した凡例を掲載しておく。

 

おそらく、続く


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