Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

皐月前夜

2017-04-30 23:31:42 | 自然から学ぶ

駒ヶ根市下平より

 

飯島町扇島より

 

 淡い色模様の季節である。今年は山に残雪が多いのだろうか、いまだ島田娘ははっきりと現れていないが、過去に日記で扱った「島田娘」をかえりみると、必ずしも残雪が多いというほどではないのだろうが、近年は一気に雪解けが始まるのか、コントラストのある雪形になりがちだ。〝比較「駒形」と「島田娘」〟で扱った2007年5月15日の「島田娘」のような雪形は、毎日観測できるようなところに住んでいないと、なかなかお目にかかれない。

 段丘崖に桜が淡いピンクを見せる季節である。里の桜が終わり、山の中に点々と桜が咲くのも伊那谷の特徴的な光景だ。前者は駒ヶ根市下平の下水処理場裏の天竜川堤防から望むもの。堤防には八重桜が植えられていて見ごろだ。背景に宝剣岳を望む。南北に長く展開している下平の段丘崖の中でも、最も桜が密集している場所である。下平といえばこの段丘崖下だけかと思うとそうではなく、ちょうど桜が密集している上の段は下平地積にあたる。かつての芝刈り場だったのだろうか。

 後者は中川村飯沼の主要地方道伊那生田飯田線沿いから飯島町扇島の段丘崖に咲く桜を捉えたもの。芽吹きもあいまってまさに淡い色模様。背景は南駒ヶ岳や空木岳になる。南駒ケ岳の「稗まきじょろし」の雪形もまだこれからである。国道153号の与田切橋の開通と、その国道に繋がる主要地方道伊那生田飯田線バイパスの天竜川の橋ができたことによって、この主要地方道伊那生田飯田線を走ることはめっきり減ったのだが、久しぶりに走ってみると、確かに地元車は走らなくなったのだが、意味不明の三河ナンバーや一宮ナンバーの車が行き来していてちょっとびっくり。何を好んでこの「落石注意」の道に進んでくるのか…。


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