Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

バックできない人は通るな

2018-10-29 23:46:33 | つぶやき

 伊那市東春近、あるいは天竜川左岸から右岸の駒ヶ根市方面に向かう際に、わたしがよく利用する道は、伊那峽にある北の城橋をわたる道だ。正直いって県道ではあるものの、こんな感じの道だから片側は天竜川、片側は山の斜面であって、都会の人々にとってみたら「通りたくない道」。だからこそ、それほど通行量が多くないので、「早い」ことを願ってこの道を走る。事実、天竜川の両岸を行き来する道としては、早いのも事実だし、ここを通る人はそうした理由で選択する。ところどころ待避所はあるが、北の城橋から伊那市東春近方面への一部区間は、こんな感じの道が百メートル以上続く。軽自動車同士なら行き違いできるが、普通車同士だと、ちょっと慣れた人でないと行き違いは不可能だ。そもそもこの道を選択する人はふだんこの道を通る人がほとんど。だから前方の様子をうかがってはあらかじめ退避したりする。

 今日もこの道を宮田村から北の城橋を渡って東春近方面に向かおうとすると。前方で車が止まっている。対向車があって行き違いができないでいる。バックしたとしても退避する場所がないので、対向車がバックするしかない。ところが、対向車はバックしようとするつもりはない。しばらく止まったまま、どちらも動けず時は過ぎる。こちら側が2台、対向車は1台。ということで、いよいよ仕方なくなって対向車がバックを始めるが、かりバックには不慣れな様子。危なっかしい後退を始めたが、なかなかハンドルがうまいように扱えない。そのうちに対向車側にも次の車がやってくる。しばらく後退を続けるうちに、なんとか行き違いできる幅が空いて、ようやく前進が始まった。あらためて考えてみると、こちら側も行き違いできないではない幅を確保するまでなら、少しくらい後退すればその空間を確保できたのだろうが、なんといっても対向車は狭い道には不慣れなようで、相手がその間隔で行き違いしてくれるか微妙だった。ということで確実な幅を確保できる空間を探すとなると、対向車が後退するしかなかったと思うが、そもそもバックは不慣れ、加えて狭い道は不慣れ、というドライバーが、こんな狭い道を選択して入ってくることじたい無理がある。

 よくあることだが、これほど狭い道でなくとも、おそらく「早い」と思ってセンターラインのない道を選択して走る車がいるが、狭い道には「不慣れ」と思われる運転をする人がいる。ようは行き違いするたびにブレーキを踏んで、止まるほどにならないと通過できないタイプの人。実際は余裕で行き違いできるのに、頻繁にアクセルとブレーキを交互に踏んでいる人である。おそらく「早い」と思っているのだろうが、けして早くない選択をしていると気がついていない人である。不慣れなら「選択しない」ことだ。


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