on-ice off-ice

氷上のスポーツ、カーリングをやっています!カーリング以外のことも書くのでon-ice off-iceです!

フランス旅日記2019冬(6)

2019-03-24 14:25:16 | 日記
 パリで過ごすための基礎知識



地下鉄
 市内の区間であれば1回1.9ユーロの均一料金で乗れます。有効期限はなく当日でなくても使え、どこの駅で買ったチケットでも乗れるので、まとめて何枚か買っておくと、都度買わなくて済むので楽です。回数券もあります。
 改札は自動で、チケットを通すと扉が開いて中に入れます。路線がいくつもあって複雑なので、行きたい方向の路線№と終点の駅名をチェックして乗り場のホームを見つけて乗ります。日本と違って発車のメロディーが流れずにいきなり扉が閉まるので注意。また、治安は決してよいとはいえないので、スリにも注意が必要です。ラッシュ時や買い物でブランド物の入った紙袋などを持っているときはスリのターゲットになりやすいのでタクシー利用にした方が無難です。って、言われました。
 目的の駅に着いたら、改札を出ます。出るときはチケットを通す必要はありません。目的地に近い出口を見つけて地上に出ればOK。
 なお、パリでは日本語の案内看板や放送はほとんどありませんが、それだけに地下鉄の駅で「スリが多いので注意しましょう。」の放送には、逆に身が引き締まりました。

タクシー
 基本はタクシー乗り場から乗ります。タクシー乗り場から離れている場所であれば、空車に手を振れば止まってくれます。市内であれば20ユーロ以内です。行き先はホテル名やお店の名前で言うよりも住所を伝えるとほぼ確実に連れて行ってくれます。チップは1ユーロ未満の端数を切り上げるか、1ユーロ程度。

ショッピング
 テロ警戒のため、大きなお店の入口には警備員がいて鞄の中身をチェックします。レジでお金を払っても袋に入れてくれないことが多いので、万引きを疑われないためにもお店を出るまでレシートは持っていた方がよいです。

コンセント
 フランスは220ボルトでコンセントの形も違います。スマホやデジカメのバッテリー充電器は220ボルトまで対応しているものが多いので、プラグを変換するアダプターを持っていれば使えます。今回は日本で借りた携帯用Wifiに付いていたので、それを利用しました。また、ホテル室内のドライヤーや電気ポットが日本製なら、コンセントにアダプターが付いていることもあります。


 簡単に書きましたが、参考にして頂けたらと、思います。

 拙いフランス旅日記ですが、最後までお読み頂きまして、ありがとうございました(^_^)/~


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フランス旅日記2019冬(5)

2019-03-24 13:11:12 | 日記
パリに戻ってきました

 パリのホテルは「ル パティオ バスティーユ」道路に面した間口は5mにも満たないのでうっかり通り過ぎそうになるけど、奥が深くて広いこと!ロビーから中庭を通り過ぎて別棟のエレベーターで2階にあがり、そこから更に別の中庭を通り、エレベーターで4階に上がってようやく部屋にたどり着きます。長期滞在向けで、ホテルというよりマンション(日本語でいう方のだけど)といった雰囲気です。仕事でパリに滞在している人も使っているのでしょう。部屋には冷蔵庫は元より、電子レンジ、IHコンロ、鍋、食器まで揃っていて、パリに暮らしている気分です!



 翌日は雨。。まずルーブル美術館に向かいました。パリの街は景観に配慮されていて、マクドが京都や軽井沢にあるそれよりも輪を掛けて地味なこと。黒っぽい外装にM字のマークで辛うじてマクドとわかる感じです。ルーブル美術館は、周囲が約2キロメートル、展示されている美術品は35,000点もあります。作品1点見るのに10秒掛けたとすると350,000秒(約97時間)掛かります。開館時間が1日9時間(水・金は延長されますが)なので、11日掛かる計算になります。パリが初めてなので、もちろんルーブル美術館も初めてです。有名な作品を中心に見て回りました。

ガラスのピラミッドの下は逆さガラスピラミッドでした。





ミロのヴィーナス
ミロのヴィーナスの身長が160センチだとすると、ウエストは73センチなのだそうです・・・って、以前読んだ本に書いてありました。美しさはサイズよりも均整なのかもしれません。





サラチトラケのニケ
海水に濡れた衣装が風に吹かれる様子を見事に表現しています。



モナリザ



日本で展示されたときの状態を参考にガラス張りになったそうです。











ARAGOのメダル
天文学者Aragoが緯度0度を定めたポイント。イギリスのグリニッジ天文台に移されるまでの世界の中心を示しています。




エッフェル塔
イラストで塔らしきものを描くだけでパリとわかるくらい、パリを象徴する建造物で、今から130年前の1889年パリ万博のときに建設されました。当初はパリに相応しくないと20年後に解体する予定だったのが、解体時期になって電波塔として活用されることになり、解体を免れた強運の塔。



パリを離れてベルサイユへ
 ルイ13世の狩猟のための離宮として建てられ、ルイ14世の代に増築されて大宮殿となったベルサイユ宮殿。

















オルセー美術館は残念ながら閉館時間に・・・ゴッホの絵には会えませんでした。。



オペラ・ガルニエ
 公演のない日は見学できるのですが、入場券を買うのに窓口より券売機の列が短かったので券売機に並んだら、クレジットカード専用でクレジットカードを入れて暗証番号を押したけど何故か買えず、結局窓口に並び直して・・・難儀したけど、これも旅の想い出。










オランジェリー美術館
 小さな美術館ですが、何枚もあるモネの睡蓮は圧巻。。ミュージアムショップには睡蓮にちなんでか、カエルグッズが置いてありました。










凱旋門
 ロータリーの真ん中にある凱旋門。地下道を通り、目が回るほど長い螺旋階段を昇って、見えた景色がこれ!どの方向を見てもエッフェル塔以外に突出した建物がなく、整然とした街並みがホントに綺麗でした!





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フランス旅日記2019冬(4)

2019-03-11 23:33:41 | 日記
セーヌ川をさかのぼって、オンフルール・ルーアンへ

 モンサンミッシェルを後に、セーヌ川河口の小さな港町オンフルールへ来ました。広場には魚はもちろん野菜や果物、更にはワインを売る露天の市が立って、活気があります。街の中心にあるサン・カトリーヌ教会は、石造りの教会が多いフランスには珍しい木造です。船大工さん達が作ったため、天井が船底のようになっています。百年戦争で経済的に困窮した時代に建てられたために木造になったそうですが、五百年を経た現代でも現役の教会として使われているのが嬉しい。









 港から内陸の各方向に延びる道沿いには小さなお店が立ち並び、歩いているだけでも楽しくなってきます。ファッション関係のお店が多かったですが、絵画、彫刻を売るお店も目立ち、変わったところでは化石を売るお店もあって、ウインドウにエビや魚の化石が並んでいました。



 港から路地に入ったところにある「Le chat gui pêche」(猫の釣りガイド)というレストランで昼食。店名の通り、店内には猫グッズがいっぱいありました。
















 続いて、セーヌ川を100キロほど遡ったところにあるルーアンに行きました。大きなビルが立ち並ぶ大都会です。街の中心にはひときわ大きいルーアンノートルダム大聖堂が聳えています。その向かいには印象派の巨匠モネが大聖堂を描いていたという建物があり、作品の写しも置かれています。



 そこから、大聖堂に入るために脇の道を進んでいると、前方から人々が騒ぐ声に混じって、物を叩くような音が聞こえてきました。音は次第にこちらに迫ってきます。逃げるように小走りでノートルダム大聖堂に入ると、聖堂の方が門を閉じて閂を掛けました。建物に入ったあとも騒ぎ声と爆発音が響き、緊張が走ります。これは反政府デモで、今日はデモが行われる土曜日であることは知らされていましたが、ただならぬ空気感が迫ってきて、焦りました。爆発音は爆竹か催涙弾のようでしたが、大きな混乱はなく、大聖堂を出る頃には収まっていました。歴史的に民衆が政治を変えてきたフランスらしいといえばらしいのですが、物騒な一面に出くわしました。



 さて、その大聖堂の中です。











 ルーアンはジャンヌダルク終焉の地でもあります。フランスの少女ジャンヌダルクが、神のお告げに従って軍を率い、百年戦争中にイギリスに奪われた領土を奪還したものの、その後敵国イギリスの捕虜になってしまい、処刑されてしまったのがこのルーアンのマルシェ広場でした。広場に隣接した聖ジャンヌダルク教会は、1979年に建てられた鉄筋コンクリートの現代的な建物です。ステンドグラスが4つ連続して配置されていますが、第二次世界大戦で破壊されたザン・ヴァンサン・ド・ルーアン教会のステンドグラス(ステンドグラスは事前に取り外して疎開させていた)を使っているそうで、文化財の残し方にも様々な方法があるようです。









活気ある港町オンフルールと賑わいある大都会ルーアンを見てまわりましたが、百年戦争で困窮して木造になったサン・カトリーヌ教会、百年戦争がなければ処刑されることもなかったジャンヌダルク、第二次世界大戦がなければ取り外されることもなかったステンドグラス、どれをとっても戦争は本当にしてはならないことだと、訴えかけられているような一日でした。


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フランス旅日記2019冬(3)

2019-03-09 16:49:21 | 日記
モンサンミッシェルの昼と夜

 この日はモンサンミッシェルへ行くのに、午後から夜にかけて雨の予報になっています。前日のシャルトルはよく晴れてシャルトルブルーに映えるステンドグラスが見られ、サンタンジェロ城では雨は降ったもののサプライズの虹を見ることができたりと、天候には恵まれてきましたが、モンサンミッシェルは雲が低かったり靄がかかっていたりすると、遠景が見られない残念なことになってしまいます。フランスの天気予報は、あまり当たらないといわれていますが、天気の方が変わりやすくて予報のスパンより短い周期で変化してしまうので予測がつきにくい感じなので「何とかなるんじゃないかな」と淡い期待を胸にトゥールをあとにしました。

 モンサンミッシェルへ向かう道もほとんどが草原地帯で、遠くに幾つもの風力発電の風車がゆっくりと回っているのが見えます。食料自給率は100%を超えるフランスですが、日本と同じくエネルギー資源には恵まれていません。それでも以前から植物から油を採るなどのエネルギー政策をとっており、再生可能エネルギーの利用にも余念がないようです。それにしても数が多く、風景と人工物の調和に根差したフランスらしくない感じもします。もっとも、モンサンミッシェル周辺は景観に配慮して風車は設置されていません。

 高速道路から一般道に降りて暫く進むと、草原の彼方にモンサンミッシェルの姿が見え隠れしてきます。海は見えないので、丘につくられた街のように見えます。ホテルやレストランなどの建物が増え、対岸の街に到着しました。

モンサンミッシェルは、今から1000年前、大天使ミカエルが司教の夢枕に立って礼拝堂を建てるように告げられたことがきっかけで建てられたといわれ、崩壊と修復を繰り返しながら今の姿になりました。

 窓越しにモンサンミッシェルが見えるレストランでオムレツの昼食。「日本のオムレツとは別の食べ物だと思った方がいい。」と言われましたが、薄味でも卵を細かく泡立てた感があって、ふんわりとしていて美味しかったです。







 食事を終えて建物の外へ出ようとすると、出入口の扉が押し戻されそうになるくらい強い風が吹いています。ここからシャトルバスでモンサンミッシェルに渡ります。島内に宿泊なので、ここで対岸からの風景を目に焼き付けておきます。



 シャトルバスはモンサンミッシェルへ続く橋を自転車ぐらいのゆっくりしたペースで進みます。渡り切る手前が終点で、ここからだとモンサンミッシェル全体も見えるし、何となく自分で渡った感があるのが嬉しい。遠くからは全てが人工物で覆われているように見えていましたが、岩がむき出しのままのところも多く、樹木も目立ちます。建物の細部の細かさもよく見え、尖塔の先端には大天使ミカエルの像が金色に輝いていました。ここは海に浮かぶ島なのですが、磯の香りがしていないので海にいるという感じがしません。視覚的にもモンサンミッシェルの存在感は大きく、広いはずの海の存在が薄らいでしまうくらいのインパクトがありました。





 ホテルに手荷物を預けて、修道院へ向かいます。修道院に向かう道は、お土産屋さんがあったり、墓地があったりして、ふつうのフランスの小さな町といった感じでしたが、修道院の建物はさすがに大きくて迫力があります。





 テラスからの眺め・・・


 対岸には何もないように見え、修道院に相応しい景色

 モンサンミッシェルの変遷

10世紀頃


11~12世紀頃


17~18世紀頃


20世紀



大聖堂の内部


中庭


食堂(会話は厳禁・聖書の朗読を聞きながらの食事だったという)














 修道院を出ると、雨・・・。建物のくぼみや庇の下で雨宿りする人が目立ちます。お土産屋さんをちょっと覗いて、ホテルへと戻りました。

 ホテルは「ラ メール プラール」歴史あるホテルで、壁には宿泊した著名人のサインでいっぱい。













 夕方から降りだした雨は上がるどころか風も強まって窓に水滴を叩きつけていましたが、やがて静かになったので、外を見ると雲が切れて星が見えています。急いで着替えて、階段を降りて外に出ようとすると、再び強い風雨。この時期のフランスは夜明けが遅く、朝7時頃まで明るくなりません。モンサンミッシェルは経度ではパリと1時間時差があるロンドンよりも西に位置しているので、普通に起きなければならない時間でも充分に暗く、夜と同じような光景がみられるはずです。と、思いながらも、窓の外を何度か眺めているうちに雨が上がったので、再び階段を降りてホテルの外へ・・・。大丈夫、降っていない。念のために持った傘と懐中電灯を手にモンサンミッシェルの全景が見えるところまで歩きます。潮が満ちてきたのか、昼間は聞こえなかった波の砕ける音が聞こえます。振り替えると、ライトアップされたモンサンミッシェル。待った甲斐がありました♪






 橋の上から見た日の出


 さよなら、モンサンミッシェル

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