九州旅行最終日は市内サイクリングと九州国立博物館へ行きました。
地下鉄大濠駅近くのホテルで無料のレンタサイクルを借り、ちょっと走ると住宅街の屋根と屋根との間にヤフードームの大きな大きな屋根が見えてきて10分ほどで到着~。
この辺に人たちは散歩気分でドーム球場に足を運べるのでしょう。この日は野球もイベントもないらしく球場前の広場は閑散としていて、海からの北風が寒い…。そんなドーム球場の周りに手のオブジェと握手の格好をした100本以上のブロンズの手が並んでいました。「暖手の広場」と名付けられていて、国内外のスポーツ選手から作家、ミュージシャン、タレントなどの手をかたどってありました。元ホークスの王監督、ポール・マッカートニー、ひときわ大きかったのが曙の手、私が先日の朗読公演で読んだ「少年H」の著者の妹尾河童氏の手もあって、見ていて楽しくなってきました。
球場の近くは百道(ももち)の浜があって、海に突き出た「シーサイドももち」がいい雰囲気を醸し出しています。サザエさんの作者はこの百道の海岸を歩きながらサザエ、カツオ、ワカメなどの登場人物を生み出したそうです。
このあとは太宰府市の「九州国立博物館」へ行きました。日本の国立博物館は東京、奈良、京都とこの九州の4ケ所しかありません。その中で一番新しいのが「九州国立博物館」です。学問の神様の総本宮「太宰府天満宮」のすぐ脇から長い屋内エスカレーターで昇って外に出ると巨大な建物が鎮座していました。広葉樹林が広がる丘の中腹にあってもガラス張りの外装が周囲の木々や雲の浮かぶ青空を映しだしていて違和感を感じません。
中に入ると4階まで吹き抜けの天井は竹が編んであってオリエンタルな雰囲気です。特別展の「中国文明」展と常設展を見ましたが、九州地方が古くから大陸との繋がりがあったことを意識させられました。
あとは空港から東京に向かうだけになりました。福岡空港は博多駅から地下鉄でたったの2駅で5分と掛かりません。日本の都市で空港がこれほど近いところはないでしょう。空港で“博多ごぼう天うどん”と“かしわおにぎり”を食べて、福岡をあとにしました。掛け足で廻った九州でしたが様々なものを見ることができて充実した4日間でした。