on-ice off-ice

氷上のスポーツ、カーリングをやっています!カーリング以外のことも書くのでon-ice off-iceです!

ドラマの向こう側・・・

2011-11-14 23:18:30 | テレビ番組

道路を走る機関車で全国を回って子供たちの間や子供と親との間に起きた問題や悩み事をを解決してゆく「走れ!ケー100」というドラマが子供の頃にありました。DVDが発売されるのをきっかけに、そのドラマのサイトのオフ会があったのが4年前・・・その日は3連休の真ん中で前後は軽井沢でカーリングの試合がはいっていて偶然日程が空いていたからと参加したのでした。

そのときは、「1回限りで終わりだろう」と思っていたのですが、不定期にイベントを繰り返しているうちに、番組スタッフ、出演者の方々が参加されるようになり、今回は青野監督、佐賀プロデューサー、出演者の杜澤たいぶんさん、大川栄子さんという豪華メンバーが参加して下さりました。

子供の頃に見ていた番組の出演者やスタッフが目の前にいるというのは、本当に夢を見ているような不思議な感覚なのですが、大川さんが「1年間の全国縦断ロケで当時は家族といる時間よりも長い時間を一緒に過ごしたけど、番組が終わったあとは個々に会ったりすることはあっても集まる機会はないので、このような会があってよかった。」と仰っておりましたように出演者やスタッフの方々にとってもよい機会だったようです。

当時のいろいろなエピソードを伺うことができましたが、青野監督の「予算的には厳しかったけど、お金を掛けているドラマよりもいいものを作りたいと思って作ってきた。」という言葉が印象的でした。カメラマンを担ぎあげての俯瞰撮影、近景から遠景へのカメラの切り換えは手で大きな丸を作って合図した・・・などなど、現場で工夫に工夫を重ねられた努力があってこそ素晴らしいドラマが作られたのだと再認識しました。そして「このドラマを創り上げたあと、燃え尽き症候群にはなりませんでしたか?」と伺うと、「直後に続編の話があったので、それはなかったです。」という答えが返ってきました。

続編は実現しなかったものの、大きな目標を達成しても燃え尽きない姿勢は見習いたいなと思いました。短い時間でしたが、ドラマの向こう側の様子を窺えてとっても有意義な時間でした(*^_^*

0131

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

氷が解けていた・・・

2011-11-06 22:41:39 | スポーツ

5日は長野県御代田町の『カーリングホールみよた』で開催されるスーパーリーグでした。

試合開始は8時50分なので東京の自宅を夜明け前に車で出てメンバーを拾いながら向かい、いよいよ到着というとき、同乗していたメンバーがメールを見ながら「みよた、冷凍機が止まって氷が解けてるってよ!これ、とてもできそうにないよ~(>_<)」と言いました。

「え(・・;)、ここまで来て中止?『軽井沢のスカップ軽井沢』で練習するか?でも、土曜日はたぶん大会やってるから無理でしょう?なら、温泉ツアーに変更?紅葉も綺麗だし!!」なんて話しながら『カーリングホールみよた』に到着しました。

カーリングホールには既に同じ時間に試合開始の人たちがかなり来ていましたが、半分諦めモードで試合前の緊迫感はありません。リンクに目をやると、氷は表面が解けてスコアボードや照明を水鏡のように写し出しています・・・。

004

ただ、冷凍機が動いているので2時間後ぐらいには試合ができる見込みとのことで、待つことにしました。リンクのサイドでホールの人と話している間にも表面の水はみるみる凍り始め、30分後にはすっかり凍りつきました(^o^)。冷凍機のパワーって凄い!!

009

氷面の整備ができて試合ができたのは1時間後、氷を作ってくれたホールの方と整備してくれた当番の方々に感謝しながら、いつもよりも有難みのある氷の上で試合をすることができました(^o^)~♪

で、試合の方はといいますと・・・

日本選手権出場選手を擁するベテランチームに立ちあがりはリードしたものの中盤のイージーなミスが大量失点に繋がっての惨敗。。二試合目は長野オリンピック代表選手とユニバー出場選手が2名のチームに技術の差で敗れて2連敗でした(^_^;)

ただ、頑張ったけど相手が上だったのは確かですが、もっとミスを減らさなくては勝てないと勉強になる試合でした。

写真はカーリングホールの庭の紅葉・・・トラブルがなかったら見過ごしていた光景。

006

007

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢見通りの人々・・・

2011-11-03 22:27:27 | 本と雑誌

今日、東京神田の水道橋に髪を切りにいったあと、神保町の古書店街で開催されていた「神田古本まつり」を覗いてきました。

003

昼過ぎだったので人でごった返しており、人と人の間から並んだ本を見るような状態で買いたい本を見つけることはできませんでした。もとより家の本棚は飽和状態で、3月の震災で本棚に二列に並んでいた本が落ちてきたのでせっせとリサイクルに回して一列に減らしたものの、まだ増やすことは困難なのです。

先日、その本棚を整理していてみつけたのが宮本輝作「夢見通りの人々」でした。いつ頃読んだのかは忘れてしまいましたが、仕事でもプライベートでも嫌なことが連発して落ち込んでいたときに「気分だけでも明るくしよう(^_^)」と、本屋で手にしたは憶えています。ところが、夢見通りとは名ばかりの冴えない商店街の話で、しかも登場人物がみんな報われず、もっと落ち込んだという記憶もよみがえってきました。内容が内容だけに、今さら読み返す気分にもなれないのですが、パラパラとめくると、あまり思い出したくないストーリーがうっすらと思い出されてきました。

修理を頼みに来た客に高い時計を売りつけようとする時計屋、若気の至りで入れた彫り物を長袖で隠した兄弟が商売する肉屋、そんなお店ばかりの商店街で物語は始まるのですが、時計屋は客に罵られても売りつけ商売を辞めようとせず、肉屋の若者が女性に恋をして彫り物を消したいと相談に出ると相談相手が恋敵で「今の医学では無理」と嘘を言われてそのまんま。インチキの競馬予想データを1日だけ高値で売って行方をくらます詐欺師は、誰にもとがめられることなく逃げ切り、一人で商売していた老人が亡くなって面倒見てくれた近所の青年に遺産をやると遺書を残していたのに遺書は日の目を見ずに青年が遺産を手にすることはなかった・・・。

こんな調子で起き出来事が何一つ解決されないのです。「当時、落ち込んだ気分なのによく最後まで読み切ったよなあ~。」と今さらながら過去の自分に感心してしまいます。

ただ、現実にはこんな風に解決されないままに過ぎ去った出来事の方が多いのかも知れません。悪人が蔓延れば水戸黄門が解決してくれる。ひたむきに努力した人間が報われる・・・人は知らず知らずのうちに物語の世界に夢を求めていたのかもしれません。

でも、小説にしたらわざとらしいような奇跡が起きるのが現実の世界。

旅先で偶然入った喫茶店で友達が働いていた。

スイスで寄ったレストランのオーナーがカーリングの金メダリストだった。

カーリングで薄氷を踏むような展開からの逆転勝利!

これらは私の実体験です。

まさに“事実は小説よりも奇なり”なのです。

小説には適度な虚構の世界が求められていることを認識した読書の秋の一日でした。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする