朝から雨になった9日、いつもよりゆっくり家を出て、仕事の前に税務署へ4年振りに「確定申告」に行ってきました。自営でも自由業でもないけれど東日本大震災の寄付金控除の申請です。
もちろん税務署に行くのも4年振り、自宅最寄り駅から二駅目で降りるのですが、ここで降りるのも4年振りです。地図は確認してこなかったけど、確か途中途中に「税務署→」の表示があったので大丈夫だろうと思って歩くと、今回は表示が見当たりません。経費を節約したのだろうか?曖昧な記憶を頼りに道を曲がる。少し歩くと川の土手が見えてきた。土手が見えてくるのはおかしいと気付いて、進路を変えて少し歩くと「税務署→」の表示があってひと安心。
受付開始までは5分ほどあったので、玄関前の列の後ろに着くと屋根の下で待てたのは私の前までで、私は傘をさしたまま待っていました。たった5分でも、こういう状況だと長く感じるもので、「雨が降っているのだから入れてくれてもいいのにお役所的だなあ」と思ったけれど、デパートだって劇場だって時間にならなければ入れないのは同じと自分を納得させながら待ちました。
ようやく時間になって、中に召し入れられることになりました。順路に従って進むと、確定申告書を作成済みの人とこれから作成する人に分けられます。私はこれから作成する列に並んで、パソコンでの申請(税務署に出向いてもパソコンで作成するのです。)が初めてであることを告げて書類が入ったクリアファイルを受け取ります。
ベテランの男性職員に指導されながら書類に住所・氏名や源泉徴収票に書かれた金額の転記等を行い、続いてパソコンの前での書類作成です。パソコンは50台近くあって、ほとんど1番に近い順番で入ったので一番奥の、つまり申請カウンターに近いパソコンを使うことができました。パソコン操作の指導はカーリングの某強化チームにいた選手に似た女性職員でした。言われながら操作するので入力は至って簡単で、数字をマークシートのように楕円の中に収まるように丁寧に書かなければならないのとは比べようもないくらい楽でした。専用のカード(これは有料とのこと)、ICカードリーダーライター、プリンターなどがあれば自宅のパソコンで国税庁のページで書類作成して郵送することもできるそうで、毎年行う人にはこちらの方がよさそうです。
で、寄付金控除での還付金は・・・思っていたより多かったです(^o^)♪
還付金は寄付のご褒美と思って有意義に使いたいと思います!
造幣東京フェアに行ってきました。
造幣局といえば毎年春に“桜の通り抜け”が行われる大阪の造幣局が真っ先に思い浮かぶと思いますが、東京にも造幣局東京支局があって、大阪の造幣局が一般に流通している五百円玉や百円玉などの硬貨を製造しているのに対して、「プルーフ硬貨セット」という収集用のコインセット、記念硬貨、勲章、褒章、オリンピックのメダルなどを製造しているそうです。
今回初めて知ったのですが、造幣局東京支局は年に一度一般公開されていて、今年は10月22日と23日の二日間でした。
池袋のサンシャインシティの先にある造幣局東京支局に向かって歩いていると、見覚えのある道に出ました。あっ、前に首都高速で間違えて北池袋で降りたときに通った道でした(^_^;)
門を入ると、職員が構内図を手に「ここを真っ直ぐ進むと造幣博物館があって・・・」と指さしながら案内して下さる。たどたどしい様子が何となく接客慣れしてなさそうで新鮮な感じです。
最初に入ったのが造幣博物館、今年は十円硬貨60周年ということで、まず十円玉に関する展示がありました。十円硬貨にデザインされているのが京都府宇治市の「平等院鳳凰堂」で、ここに行くと財布から十円硬貨を出して見比べている方が何人もいらっしゃいます。当初は硬貨のまわりにギザギザがついていましたが、百円硬貨との区別がつきにくいということで昭和34年以降はギザギザがなくなったということです。今の五百円硬貨についている斜めのギザギザの加工は技術的にはかなり難しく、偽造防止のための工夫ということです。ほかにも髪の毛より細い線が描かれていたり、ホログラムが使われていたりと貨幣としての価値を確保する工夫が随所にされているそうです。
また、五円硬貨と五十円硬貨にあいている穴は他の硬貨と区別するためとのことですが、材料の節約という事情もあったようです。ただ、穴の空いたコインは世界的に珍しく、私は海外に行くと枕銭にユーロやドルと一緒に五円硬貨も置くようにしています。
七宝焼き(勲章などに使われている技法)やメダル鋳造の体験コーナーは混雑していたのでスルーして、造幣工場の見学へ行きました。
ただの工場といった外観でしたが、中もたたの工場で機械も私の会社の工場(樹脂のシールリングを作っていますが)にあるものとさほど変わりありません。機械は動いていませんでしたが、金属を薄く伸ばして、丸く打ちぬいて、硬貨の図柄の刻印を打って、お馴染みの硬貨が出来上がる工程がよくわわるように展示されていました。保管目的のプルーフ硬貨を作る工程なので、刻印を2回打ったり、磨いたりといったところが一般の硬貨とは異なるそうです。
さまざまな技術を駆使して作られた硬貨・・・、お金の有難みが倍増した気分で造幣局東京支局をあとにしました。。
ここ暫くは涼しい日が続いていますが、台風直前までのあの酷暑はプレハブ仮設事務所には辛い環境でした。
昔のプレハブは暑さの象徴みたいに言われていたけど、今は南極の昭和基地だってプレハブだし断熱だってしっかりされている筈・・・。と、思った私がバカでした。
5月中旬位から日差しが強い日は既に暑かったのです(^_^;)
まず、壁と天井と柱が熱い。換気扇はたくさん付いているのでそれを回したけど、涼しくはなりません。エアコンは節電で極力使用しないというので、扇風機を回したら・・・熱い風が吹いてきました(>_<)
暑さで仕事に集中できず、回ってきた書類はタイトルから間違っている始末。体調不良で休む人が続出して輪番休日状態・・・。
そこで、まず日が当たる窓の外に“よしず”を立てました。
続いて、屋根にも“よしず”を敷こうと思ったら“よしず”が品薄で入手できなくなったので、農業用の日除けを屋根に張り巡らすことになりました。
色が黒いのでかえって太陽熱を吸収してしまうのではとの不安もありましたが、何もしなければ確実に暑い!何かすれば多少は涼しくなるのではと淡い期待を胸に作業開始・・・。
屋根の上は直射日光とスレートの屋根の反射で暑い。とにかく涼しくなるための暑さということで耐えながらの作業でした。
3メートル近いロールに巻かれた日除けシートの端を屋根の端に結束バンドでしっかり留めてロールを転がしながら広げる。シートの合わせ目は番線を縫うように通して繋ぎ、風に飛ばされにくくしました。(実際、台風の余波の風には耐えられました。)
敷き終わったあと、園芸用の散水ホースを屋根の上にくねらせて工業用水を散水するようにしました。
そして水を流すと、水は屋根から軒下に緩やかに流れ始めました。軒下に落ちる水を手で受けると、40度近くあるんじゃないの?と思うくらい暖かい。建物の中は、天井の熱さがやわらいでいます。エアコンの効きもよくなりました。
井戸水や農業用水が手に入るところなら、仮設住宅などでも応用できそうです。費用は大してかかりませんし、水を撒かなくても効果はあるようなので試してみる価値はありそうです。